フジテレビ

 フジテレビの4月期改編説明会が4日、東京・台場の同局で行われ、スマイルアップ(旧ジャニーズ事務所)所属タレントたちの冠番組が“粛正”されることが判明した。

 各メディアによると、いずれも土曜の午前中に放送されていたTOKIOの『トキタビ』と、KinKi Kidsの『KinKi Kidsのブンブブーン』は終了し、Hey!Say!JUMPの『いただきハイジャンプ』は新番組としていずれかの曜日の深夜帯に移動。

また、2月4日にグループ名を関ジャニ∞から改名したSUPER EIGHTの曜深夜放送の『SUPER EIGHTの あとはご自由に』も終了。

 さらに前身であるの冠番組『VS嵐』から木曜午後7時の座を死守していた、嵐の相葉雅紀がMCの『木7◎×部』は、『相葉◎×部』に改題し土曜夕方に枠移動。一方でSexy Zone菊池風磨出演の月曜午後11時からの『何か“オモシロいコト”ないの?』は継続するという。

「3月の時点で、土曜の午前に旧ジャニーズの3番組が並んでいたが、いずれも視聴率は2%台で、裏番組の『王様のブランチ』(TBS系)にはまったく歯が立たなかった。相葉の番組は、タイトルも内容も昨年10月にリニューアルしたばかりだが、3~5%台と低迷していただけに、局側としてはガマンの限界。打ち切りにならなかっただけマシだろう。

さらに、菊池の番組の放送時間は、もともと旧関ジャニの冠番組『関ジャニ∞クロニクルF』が放送されていた時間だが、結果的に後輩の菊池にすっかり枠を奪われた形になってしまった。結局、フジが旧ジャニーズのタレントの中で残したのは、相葉、菊池、そしてJUMPだったが、JUMPの番組は深夜枠に移動させるメリットはまったくない」(放送担当記者)

 フジに先駆けNHK総局長の定例会見が2月14日、東京・渋谷の同局で行われた。NHKは創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、NHKは旧ジャニーズのタレントの新規の起用を見送る方針を変えず。さらに、Eテレ、BS、ラジオ第1で所属タレントがレギュラー出演している8番組の3月での終了を発表。すっかり〝排除〟してしまった。

「昨年秋、旧ジャニーズが会見を行って社名変更などをした時期は、今年の1月期の改編が固まっていたので、キャスティングに影響は出ず、4月期にはもろに影響を受けると言われていたが、フジの対応はその見方がもろに的中することになってしまった。

フジはゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7時~11時)から旧ジャニーズ勢を排除したのみならず、GP帯の新ドラマ2本に退所組の山下智久を主演で、錦戸亮を2番手で起用。もはや当て付けでしかない」(芸能記者)

 かつては株主総会で旧ジャニーズへの依存度の高さを株主から問題視されるほどだったフジだが、ここに来て見事な手のひら返しをみせたということだろうか。