『グレイトギフト』真犯人は奈良“小野花梨”？白鳥“佐々木蔵之介”の反応から見る真犯人像 (2024年3月14日)

『グレイトギフト』真犯人は奈良“小野花梨”？白鳥“佐々木蔵之介”の反応から見る真犯人像

2024年03月14日(木)12:00

『グレイトギフト』真犯人は奈良“小野花梨”？白鳥“佐々木蔵之介”の反応から見る真犯人像

　反町隆史主演の木曜ドラマ『グレイトギフト』（テレビ朝日系）の最終章が3月7日に放送された。『ギフト』主導権争いにおいて盤石とされてきた“理事長政権”だったが、下僕たちが反撃の狼煙をあげる一方、騒動の発端をつくった“殺人球菌の創造主”の正体が浮かび上がる放送回となった。

　大病院・明鏡医科大学付属病院を発端に始まった、謎の殺人球菌『ギフト』による連続殺人事件。病院内での『ギフト』の第一発見者となった病理医の藤巻（反町）は、『ギフト』の解明と不審死の収束を目指すが、病院理事長の座を狙う白鳥（佐々木蔵之介）や出世意欲をみなぎらせる同期の医師・郡司（津田健次郎）に『ギフト』を悪用され、数々の殺人の共犯者となる。白鳥は警察をも味方につけて『ギフト』による医療界の改革に乗り出したが、長らく沈黙を守ってきた『ギフト』の“創造主”が新たな殺人球菌『オクトセブン』で殺人を開始。白鳥は“創造主”を自身の野望を妨げる最後の敵として捜索し、その被疑者として藤巻の部下・久留米（波瑠）に辿り着くのだった。

　久留米は『ギフト』の投与寸前の状態で尋問を受け、「『オクトセブン』をつくったのは私です」と告白した。白鳥や藤巻らに緊張が走るが、久留米は病院に持ち込んでいないと言い切る。

久留米はかつて勤務していた国立生命理工学研究所で『オクトセブン』を偶然発見し、危険性の高さから上長の指示に反して処分した……、はずだった。久留米は研究所の人間がひそかに『オクトセブン』を保存し、研究を重ねて病院に持ち込んだと主張するが、白鳥は腹の中では“創造主”であると断定する。久留米の生い立ちを含めると、合理的思考の白鳥がそう判断するのも仕方がないだろう。

　久留米が藤巻の窮地を、自ら開発した特効薬“カウンター球菌”で救ったことから、久留米が“創造主”である可能性はゼロに近くなった。では“創造主”が誰なのか思考を巡らせると、筆者がかねてから候補として挙げていた検査技師・奈良（小野花梨）にも動きがあった。久留米への疑惑が晴れない白鳥は、『ギフト』の新たな培養担当として奈良を取り込もうとした。

細胞培養士としての知見にもとづく抜擢だ。奈良は難なく『ギフト』の培地のレシピを導き出し、白鳥らはあっけにとられる。白鳥は藤巻と久留米が培養は難しいとウソを言っていたと判断したが、それは奈良が“創造主”だからこそ簡単に培養できたのだろう。

　奈良に関しては、久留米が導き出した“創造主”の人間性とも合致する。『オクトセブン』の生みの親である久留米よりも自らが優れていることを示したいという、“創造主”の自己顕示欲。その欲求は奈良の振る舞いに表れていた、最初の犠牲者である元総理の遺体から久留米が『ギフト』を発見し驚いている様を見て、奈良は「どうしたんですか？」と素知らぬ顔で問いかける。

久留米の動揺を確認したかったのだろう。さらに、白鳥が“創造主”の正体を知った時に高笑いをして「あなたとはうまくやっていけそうだ」と口にした。これは『ギフト』培養を依頼した際に、特別手当や成功報酬で動く人間だと分かったからではないか。

　次回でいよいよラストを迎える『グレイトギフト』。最終回ではタイトルと同じ名前の“新たな殺人球菌”が“創造主”から白鳥に授けられるようだ。郡司や妻・佳澄（西原亜希）、本坊（筒井道隆）らの反乱軍と対決ことが予想されるが、これはあくまで病院内の権力争い、いわば前座だ。

メインイベントは藤巻・久留米と“創造主”との細胞のスペシャリスト同士の対決だろう。『グレイトギフト』に特効薬は太刀打ちできるのか、新たな殺人を防ぐことはできるのか、そして“創造主”の正体は……。

『グレイトギフト』波瑠“久留米”の衝撃告白と殺人球菌の生みの親、そして“真犯人”も…　2月29日、反町隆史が主演を務める木曜ドラマ『グレイトギフト』（テレビ朝日系）の第7話が放送された。殺人球菌を生み出した“創造主”として、まさかの人物が名乗りを挙げる...