橋本環奈

 橋本環奈が主演を務める、2024年後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』に登場する“ギャル軍団”のキャストが発表され、にわかに期待が高まっている。

『おむすび』は、平成のギャル文化に触れた主人公・米田結が栄養士となって日本に元気を与えていくという物語。

結に大きな影響を与えるギャル軍団のリーダーを演じるのは、みりちゃむだ。

 みりちゃむといえば、YouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』内企画「口ゲンカ最強女子オーディション」で一気にその名を知らしめたギャルタレント。芸人たちに次々と毒舌を吐き、強烈なインパクトを残した。バラエティー番組を担当する構成作家はこう話す。

「地上波のバラエティー番組への出演も増えているみりちゃむですが、知名度はまだまだ。なんなら、今年くらいから一気にバラエティー出演が増えていくと思っていたところで、いきなりの朝ドラ出演とは驚きです。

しかもみりちゃむはメディアに出ているギャルタレントの中でも特に“ガチなギャル”ですからね。日テレの『超無敵クラス』の出演者だったり、ゆうちゃみだったり、“清潔感のあるギャル”ではなく、みりちゃむを選んだあたりにNHKの本気を感じます」

 みりちゃむ率いるギャル軍団のメンバーとして『おむすび』への出演が決まったのが、昨年5月までアイドルグループ「KissBee」のメンバーとして活動していた谷藤海咲、モデル・俳優として活躍する岡本夏美、そして舞台を中心に活動する田村芽実だ。田村については、2023年前期の『らんまん』に続いて、2度目の朝ドラ出演だ。

「幼い頃からミュージカルに出演し、ハロー!プロジェクトのアンジュルムのメンバーとしても活動していた田村さんはとにかく芸達者。どんな役でも見事に演じきる憑依型の演技は凄まじい。今回の『おむすび』では、学校ではおとなしいけど実は“隠れギャル”という、これまたクセのある役どころでかなり楽しみです。

主役の橋本環奈さんを食ってしまうくらいの怪演が期待できます」(同)

 平成を舞台にした現代劇となる『おむすび』について、2013年前期放送の能年玲奈(現のん)主演の『あまちゃん』の再来となるのではないかとの声も聞こえてくる。

「『あまちゃん』はGMT47というアイドルグループが軸となる物語。『おむすび』のギャル軍団も、GMTのようなイメージになりそうな気配があります。『あまちゃん』では、松岡茉優さんがGMTのリーダーを演じ、この役をきっかけに大ブレイクを果たしました。

そういう意味で、『おむすび』でのギャル軍団のメンバーからも、大ブレイクを果たす俳優が出てくる可能性はあるでしょう。特にみりちゃむさんや田村さんにとっては、大チャンスとなるはず。

田村さんについては、将来的に朝ドラヒロインもあるのではないかともささやかれています」(ドラマ関係者)

『あまちゃん』は、それまで朝ドラを見ていなかった視聴者を数多く取り込んだ作品としても、朝ドラの歴史のなかでは特別な作品として評価されている。

宮藤官九郎さんが脚本を担当したということもありますが、アイドルグループや東日本大震災など、現在に直接つながっていく事象やカルチャーを描いたことで、幅広い層の視聴者にウケたのが『あまちゃん』。

『おむすび』については、令和ではなく“平成ギャル”の物語なので、多少時代は遡りますが、現代のギャル文化とも密接にリンクするでしょうし、それこそ若い層の視聴者へのアピールもできそう。コメディ要素も強いようなので、“『あまちゃん』の再来”になる可能性も高いと思います。最近の朝ドラの中ではいちばんの話題作になるのでは」(同)

 日本の朝を大いに盛り上げていきそうな『おむすび』のギャル軍団たちに注目だ。