NHK

 NHKは、2026年に放送される大河ドラマ『豊臣兄弟!』で俳優の仲野太賀が主演を務めることを発表した。

 来年スタートする『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では、仲野と同じ所属事務所・スターダストプロモーション横浜流星が主演を務めることから、2年連続で同じ事務所の俳優が起用されることになる。

「近年の大河ドラマにおいて、2年連続同じ事務所所属タレントの起用で印象に残るのは、当時、旧ジャニーズ事務所の所属だった04年『新選組!』の香取慎吾、05年『義経』の滝沢秀明氏、そしてアミューズ所属の10年『龍馬伝』の福山雅治、11年『江~姫たちの戦国~』の上野樹里が挙げられる。同じ事務所の所属俳優を2年連続起用している時期は、NHKとその事務所の蜜月ぶりとうがった見方をされがちだが、現在、旧ジャニーズ勢を排除していることからスターダストに近いのかもしれない」(テレビ局関係者)

 今年の大河ドラマ『光る君へ』で主演の吉高由里子は現在35歳。横浜は27歳、仲野は31歳で、21年の『青天を衝け』の放送年に27歳だった吉沢亮以降、主演に起用する俳優の若返りが進んでいる。ちなみに、これまで、最年少で主演を務めたのは、08年の『篤姫』の宮崎あおいで、放送開始時に22歳1カ月だった。

「大河をいつまでも中高年が見るドラマにしておきたくないというNHKの狙いが見える。なので、最近は、映画やドラマでもヒット作がある小栗旬松本潤を主演に起用、27年以降はもっと主演俳優が若返ることになるかもしれない。

もやは、どの時代の誰を主人公にするかではなく、“誰が主演を演じるか”の方をNHKが重視していると見る関係者も少なくはない」(放送担当記者)

 となると、おのずと今後、大河で主演を務める俳優はある程度予測がつきそうだが……。

「今後、旧ジャニーズ勢が主演を張ることはないかもしれない。となると、いずれも大河の主演俳優を輩出しているスターダスト、トップコート、トライストーンあたりが台頭するのでは。スターダストは朝ドラ『半分、青い。』でヒロインを務めた永野芽郁、このところ事務所が猛プッシュしている新木優子、主演した映画『東京リベンジャーズ』シリーズがヒットした北村匠海など、有力候補の頭数が揃っている。さすがに3年連続は同じ事務所ではないだろうが。

トップコートでは主演映画でヒットを連発している菅田将暉が、17年の『おんな城主 直虎』の好演で注目を集めていた。トライストーンはドラマ・映画で主演を務めている木村文乃、間宮祥太朗あたりを押してくるのでは。今後、大河の主演を目指す若手有望株が出てくるだろうが、すでに活躍して実績のある主演候補はズラリとそろっているので、数年後まで“空席”はないかもしれない」(芸能事務所関係者)

 新しく変わろうとする試みが見られる大河ドラマ、今後の展開に期待したい。