新しい地図 オフィシャルサイト

 旧ジャニーズ所属タレントの受け皿となる新会社「STARTO ENTERTAINMENT」が10日に本格始動し、その船出を記念した東京ドームコンサートが華々しく開催された。その裏では、滝沢秀明氏が率いる「TOBE」と、元SMAPメンバーによる「新しい地図」の急接近が話題になっており、男性アイドル界の勢力図が再び書き換えられそうな気配が漂っている。

 10日、STARTO社は公式サイトで28組295名のタレントと契約したことを報告。サイトにはNEWS、SUPER EIGHT、KAT-TUN、timelesz、King & PrinceSixTONES、Snow Man、なにわ男子などの顔ぶれが並び、同日に14組75人が出演した東京ドーム公演が実施された。華々しい幕開けとなった一方。契約の詳細については明かされず、がメンバー全員で新会社を設立するなど複雑な状況をうかがわせている。

 不確定な要素は多々あるものの、タレントは旧ジャニーズ時代とほぼそのままの顔ぶれがそろい、ドーム公演も大いに盛り上がったことで明るいスタートとなった。

 そんな折、STARTO社と競合関係にあるTOBEと新しい地図の急接近が騒がれている。

新しい地図の稲垣吾郎が月・火のパーソナリティーを務めるラジオ番組『THE TRAD』(TOKYO FM)で、4月16日のゲストがTOBEに所属する元V6の三宅健だと先日発表されたのだ。

 三宅といえば、旧ジャニーズ時代からラジオ番組で「SMAP愛」をたびたび語り、昨年5月の自身の退所日にはSNSで「僕が1番笑顔になれる曲」として、SMAPの初期のヒット曲「笑顔のゲンキ」を手話付きで披露。TOBE入り後の昨年11月にも、YouTube動画で「僕の中で究極のアイドルは間違いなくSMAP!」「SMAPを通ってない人なんて世の中にいる?最強だよ。理想のアイドルってSMAPかもしれない。SMAPほど開拓したアイドルなんていないんじゃない?」などとSMAP愛を爆発させていた。

 新しい地図の香取慎吾、草なぎ剛、稲垣の3人が旧ジャニーズを退所してから絡みはなく、三宅にとって念願の「尊敬するSMAP元メンバーとの再共演」となる。

 さらに、この共演は「TOBEと新しい地図の初絡み」でもある。以前からTOBEと新しい地図は「共闘」が噂されていたが、三宅と稲垣の共演がそのきっかけになるかもしれない。また、TOBEには「SMAPの弟分」として知られたKis-My-Ft2の元メンバー・北山宏光もおり、コラボムードが急速に高まりそうだ。

 昨年8月には、一部スポーツ紙で新しい地図の3人が所属する事務所「CULEN」の代表・飯島三智氏と滝沢氏が複数回にわたって“極秘会談”をしていたと報じられていた。当時の記事では「情報や意見の交換をする中で、双方の連携を模索するような話が出たこともあった」との関係者コメントが掲載されていたが、ついに初のコラボ実現となる。

 現段階では、STARTO社は新しい地図やTOBEと直接的なコラボはしない方針とみられる。

そうなると、3社の関係は自然と「STARTO社VS新しい地図・TOBE連合」という構図になっていく可能性がありそうだ。

 旧ジャニーズから枝分かれした3社がどのように絡み合い、競い合っていくのか。その行方によって男性アイドル界の勢力図が大きく変わっていきそうだ。