テレビ朝日『Destiny』番組サイト

 4月期のダークホース的な存在となりそうだ。

 石原さとみが主演し、KAT‐TUNの亀梨和也田中みな実が出演するドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)が好スタートを切った。

 本作は、横浜地検検事の西村奏(石原)が、大学時代の恋人・野木真樹(亀梨)との12年ぶりの再会を機に、封印してきた青春時代の事件と向き合うサスペンス・ラブストーリー。石原にとっては3年ぶりの連ドラ復帰作となる。

「1月期に同枠で放送されたなにわ男子・道枝駿祐主演のドラマ『マルス‐ゼロの革命‐』が視聴率3%台と散々だったため、一部からは『Destiny』もその流れを引きずることが懸念されていました。しかし、4月9日に放送された初回の平均世帯視聴率は7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。2倍以上押し上げたのだからたいしたものです」(テレビ誌ライター)

 放送前には亀梨と田中の熱愛が発覚。ドラマの記者会見で亀梨が田中のコメントにツッコミを入れたことが大きく報じられるなど、2人の出演によって注目度が増したのは間違いない。

「本来は、出産で休業していた石原の復帰作であることで話題となるはずだっただけに、主演女優としてはドラマそのものとは別の部分で数字が上振れしたことには複雑な気持ちもあるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 初回では、いきなり主要キャストである田中が演じる及川カオリが死んでしまうという展開を見せて視聴者を驚かせたが、熱愛特需がなくなっても好調をキープしそうだという。その理由をテレビ関係者が指摘する。

「世帯視聴率以上に個人視聴率で4・4%を取ったことに業界内では驚きの声が上がっています。今のテレビ局はスポンサーの意向もあって、個人視聴率が重視されていますが、1月期に個人視聴率が高いと評価されていた櫻井翔主演の『新空港占拠』(日本テレビ系)も4%台でしたから、『Destiny』はかなり高い数字と言える。4月期は木村拓哉の『Believe』(テレビ朝日系)と山下智久の民放復帰作『ブルーモーメント』(フジテレビ系)の2作が数字的には争うとみられていましたが、『Destiny』の個人視聴率の高さを見ると、この2作と肩を並べるかもしれません」

 序盤から石原と亀梨の濃厚なキスシーンが描かれたが、リアルと重ね合わせた視聴者は背徳感に目が離せなくなったのかもしれない。