福原遥

 女優の福原遥が17日、NHKのEテレで放送された料理番組『きょうの料理』に出演。「まいんちゃん」の“復活”にファンが歓喜し、好感度が大きく上がる事態になった。

 福原は子役時代の2009年から2013年まで、同局の子ども向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で主人公の柊まいん役を務め、視聴者から「まいんちゃん」の愛称で親しまれた。

 今回の『きょうの料理』では、『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で料理監修を担当した料理研究家の市瀬悦子さんとの共演が実現。「まいんちゃん」時代の映像やエピソードを振り返りながら料理を作るという展開で、画面には「お久しぶりのクッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」とのテロップが出された。

 これを目にしたSNS上の視聴者からは「まいんちゃん復活!」「まいんちゃんが大きくなって感慨深い」「子役のころも大人になった今も可愛い!」といった喜びの声が上がり、X(旧Twitter)で「まいんちゃん」がトレンド入りした。

 同日、福原は自身のInstagramで「市瀬先生と、またこうして一緒にお仕事出来ることがとにかく嬉しかったです!そしてなんと!収録日には、まいんチームの皆さんが遊びに来てくださったんです!大好きな皆さんがあの頃の様に温かく見守ってくださっていて、一瞬であの頃に戻れた様な不思議な気持ちになり、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。幸せすぎる時間で、噛み締めながら過ごさせて頂きました」と、市瀬さんや番組スタッフとの再会を報告。

 続けて「今あるのは、まいんチームの皆さんのおかげなので心から感謝の気持ちでいっぱいです。またいつか皆さんとご一緒できるよう、頑張りたいです」とつづり、自身のルーツである『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で生まれたつながりを今も大事にしていることを示唆している。

 福原といえば、子役時代の「まいんちゃん」のイメージが世間に浸透していたこともあり、女優として弾けきれない時期が続いた。大人になっても「代表作はまいんちゃん」という状況だったが、地道に役者としての経験と評価を積み重ね、2022年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』で夢だった朝ドラヒロインに抜擢されたことで周りからの見る目が大きく変わった。

 同作でパイロットになる夢に向けて奮闘するヒロインを好演し、ついに本格派の女優として開花。さらに、水上恒司とW主演した映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

』(昨年12月公開)が興行収入40億円超で事前の予想をはるかに超える大ヒットとなり、同作で「第47回 日本アカデミー賞」の新人賞に選出。CM契約も大きく増加し、注目の若手ブレイク女優となったことで、完全に「脱まいんちゃん」を果たした。

 こうなると「もう、まいんちゃんとは呼ばれたくない」と子役時代を黒歴史化してもおかしくないが、先述したように彼女は、今の自分があるのは「まいんちゃん」時代があったおかげだと公言。また、過去のインタビューで「今でも『まいんちゃん』と呼ばれるのはどう思うか」と尋ねられた時も、彼女は「覚えていてくれていることはとてもうれしいです」と抵抗がないことを明かしている。

 ブレイクした途端、昔の仕事を「なかったこと」にするタレントは少なくない。それだけに、福原が「まいんちゃん」時代を大切にしているという事実は多くの視聴者から好感を持たれているようだ。

 今月15日、福原は2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の追加キャストとして、江戸時代のメディア王となる主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)を慕う当代一の花魁・誰袖(たがそで)を演じると発表された。主人公以外のキャストは複数人をまとめて発表するのが基本だが、福原は先に出演が発表されていた小芝風花に続く「単独発表」となっており、かなり重要な役柄になるとみられる。これに対しても、視聴者からは「とても好印象な女優さんだから楽しみ」「まいんちゃんが花魁…新たな一面が見られそう」などと好意的な声が集まっている。

 朝ドラヒロインに続き、大きな目標だった大河ドラマ出演を勝ち取った福原。子役時代から培ってきた演技力と芸能界屈指の好感度で視聴者を味方につけ、今後さらに躍進していきそうだ。