SixTONES

 5月20日に放送されたTBS系バラエティ『ジョンソン』のスペシャルで、STARTO ENTERTAINMENTのアイドルたちが過激なゲームでケガを負ったのではと騒がれ、番組の企画内容やテレビ局および事務所の安全管理を疑問視する声が相次いでいる。

 20日の放送では「エクストリームスポーツマンNo.1決定戦」と題し、番組レギュラー陣が率いる「芸人軍団」と、SixTONESのジェシー、高地優吾、田中樹、なにわ男子の高橋恭平、Travis Japanの中村海人、松倉海斗、HiHi Jetsの井上瑞稀、猪狩蒼弥による「アイドル軍団」がさまざまなスポーツ種目で対決した。

 対決種目は番組独自のアレンジが施されており、重さ680kgの軽トラックを鼻フックで引っ張ってタイムを競う「ノーズフックワークアウトガイズ」では、中村海人や田中樹、ジェシー、高地優吾らが挑戦。「現役アイドルの鼻フック」という旧ジャニーズ時代なら考えられない映像が流れたほか、高地が「マジで痛い。ホントにこれ。バカですね、考えたスタッフ」と涙目で訴えるなど、過酷な状況となった。多くの参加者が鼻フックの激痛に悶絶し、ゴールできたのはジェシーとモグライダー・ともしげだけだった。

 その他にも、旗を奪い合う「ビーチフラッグス」にぬるぬるオイルを組み合わせたり、落下するボールに向かって走ってタッチする「ショットガンタッチ」に爆発する「爆弾ボール」という要素を入れたりと、過激なゲームが続いた。

 これに対して、放送中からSNS上では「推しが痛みで苦しんでる姿なんて見たくない」「鼻フックでトラック引くって、顔が商売道具のアイドルにやらせる企画じゃない」「ボールが爆発するのに目を保護するゴーグルなくて危ないと思った」などと苦言が相次いだ。

 さらに「ケガしそうで怖い」「ケガ人が出たらアウトだよ」といった声も上がっていたのだが、この心配が現実のものとなった可能性があるようだ。

 SNS上のファンの書き込みによると、Travis Japanの中村海人はコンサートのMCで「ジョンソンの番組収録で肘を擦りむいた」と発言していたという。中村は18日に甲子園球場で行われたプロ野球の試合で始球式を務めたが、この時に左ひじに痛々しいあざがあるのが確認できた。タイミング的に番組収録中に負った傷ではとみられているようだ。

 HiHi Jetsの猪狩蒼弥は「ショットガンタッチ」に参加した後に右肘を気にしているシーンが映り込んでおり、ネット上のファンからは「そういえば最近、猪狩くんの肘にあざができていた」といった声が。

実際に番組で負った傷かは不明だが、関連が疑われているようだ。

 近年は番組収録中のアクシデントで芸人らが骨折するなどの事故が続発しており、芸人以外でも2022年に松本伊代が落とし穴に落とされて腰椎を圧迫骨折する大ケガを負うなどしている。そうした状況で「身体を張った危険なゲーム」を用意してしまう番組側のスタンスには賛否がありそうだ。

 旧ジャニーズ時代であれば、今回のような企画に所属タレントを参加させることはなかったのではとみられるが、STARTO社に移行したことでよくも悪くもアイドルたちは「昔とは違う状況」に置かれている。STARTO社は放任主義のようなスタンスを見せているが、タレントの安全管理は事務所の大事な役目。大きな事故が起きてからでは遅く、タレントがケガを負いかねない無茶な企画をやらされないよう、その点においては事務所が積極的に介入すべきではないだろうか。