徐々に秋めいてきましたね。「Domani」(小学館)11月号も、すっかり秋色、冬色です。
そして、珍しくモデルが私生活の切り売り……いやいや、等身大で登場している企画「小濵なつきの“おしゃれと人柄”が評判です」。小濱さんは、「モデルを始めたのは25歳のとき」とあるように、それまで赤文字系、青文字系のどこにも属してなかったので、記憶にあまりない方というのが正直なところ。それに、「Domani」での印象も実はほとんどない。本当に毎月出てる?
パッとしない存在なのに特集されたのは、「編集部スタッフやプレスの皆さんから『センス抜群』『いい人すぎ』という声しかあがらない」からだそう。
<トピックス>
◎小濵なつきの“おしゃれと人柄”が評判です
◎HAPPYエイジングは「デリケートゾーン」から
◎バブル上司と平成部下にはさまれて。“プチ管理職”を救え! 膣に目覚めた「Domani」
「HAPPYエイジングは『デリケートゾーン』から」。とうとう「Domani」にも、セックスの話ですかー! と期待したら違いましたよ。
コンパクトに抜粋が難しいので、要点を引用しつつまとめてみますと、「プレ更年期と言われる35歳~40歳」は、女性ホルモンの量がガクッと落ちるタイミング。そして、仕事や子育てなどストレスもいっぱい。加齢にくわえ、ストレスに対応するために体内のビタミンを大量に消費することにより「体の潤い、ひいては膣周りの潤い力が下がる。膣周りの乾燥が、結果、膣とつながっている子宮にも影響を及ぼし、女性ホルモンのバランスを崩す遠因となり、一気に老化のスピードが加速します」とのこと。ここで大切なことは、この負のループに足を突っ込まないように、「膣周りを潤す」=「粘液力を高める」ことらしい。
そんな、カッサカサ話の次には、「あそこもたるみます!オイルマッサージを!」を始めととした、9つのアドバイスで構成された「『潤う女』でいるために今できること」が。そのなかには「VIO脱毛は医療レーザーで!」というものもあり、またもやエロの話しを想像しましたが、書かれていたのは、「特にIゾーン、Oゾーンの処理は高齢化社会では必須に。アンダーゾーンがあるのとないのでは、介護にあたっての快適さも違ってきますからね。」。え……「介護」見据えてる? ここでの「快適さ」とは、本人はもちろんのこと、前ページにあるように「他人に不快な思いをさせないという意味でのエチケット」のようです。ごめんなさい、自分、数十年後の未来よりも今のことを考えたい!
『SEX and the CITY』の映画で、サマンサが自身のアンダーヘアについて「刑務所にいたってツルツルだわ!」と言ってましたが、「Domani」映画ヴァージョンが撮影されたら「老人ホームにいたってツルツルだわ!」って台詞が蛯原友里さんあたりから飛び出すんでしょうか? 締めくくりは「レーザーは黒い色素に反応するので、施術するならアンダーヘアに白髪が混ざる前に!」とのこと。
1980年生まれの、「Domani」世代・高橋一生さんのスペシャルインタビューが。「菩薩みたいな年上の女性が好き。酸いも甘いも噛み分けて、純粋さに立ち戻ろうとしている人って素敵です」。と、ますます「Domani」女が喜ぶような台詞もサラッと言ってしまいます。ま、35歳オーバーの雑誌に「若いピチピチギャルが好き」なーんて、たとえ冗談でも炎上しかねないですね。そして、菩薩が好きとは。
「“プチ管理職”を救え!」では、「上から下からストレスをかけられるDomani世代。職場でのあるある事件簿からリアルな対処法まで取材しました。プチ管はつらいよ!」と、これまたストレスの話。う~ん、膣周り、急いで潤して! しかし、この手の話はいつの世も繰り返されます。上司、そして部下ともうまくいかないとかなんとか……。20年後は会社の老害、50年後は老人ホームの偏屈BBAにならないように気をつけないと!
そういえば、大人のストレス発散について、「都会の大人たちはストレス発散というと、疲れをめいいっぱいため込んで、海外や高級ホテル、自然のある遠い地方に行って…というように気合いが必要な方法をとりがちです。
(白熊春)