テレビ勇退間近? (C)サイゾーウーマン

 タレントの上沼恵美子が11月29日、パーソナリティーを務める『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)に出演し、YouTuberデビューすると明言した。

 番組冒頭、「50年やって、ちょうど一区切りやなということもあって、来年の3月あたりでプロとしての幕を引こうかなと思ってた」と切り出した上沼。

最近はテレビと距離を置き、YouTubeに注力するベテランタレントも増えているが、以前、上沼は「そういうのは、プロがやることではない」と否定的だったという。

 しかし、同ラジオ番組でサブパーソナリティを務めるシャンプーハット・てつじの影響で、「YouTubeというのは、自分で好きことしゃべって、料理しようが、踊ろうが、歌おうが、(なんでも)できる」という考え方に変わったそう。これまでも、自身のYouTubeチャンネル「上沼恵美子ちゃんねる」の構想をメディアで語ることがあった上沼だが、実際に12月3日に初回収録が行われると明かし、「初回は自宅からやらしてもらいたいと思います。見てよ!」「かなり(の頻度で)更新したい」とアピールした。

 上沼といえば、11月19日にてつじのYouTubeチャンネル「てつじTV」で公開された動画に“偵察”を兼ねて出演し、「私、YouTubeいうの初めてなんですよ。だからうれしゅうございます」とあいさつ。

「(テレビは)本当やりづらくなりました、昭和のタレントは。ものすごいやりづらいです。言いたいこと言われへんもん」と最近のテレビ業界に不満を漏らし、自身のYouTubeチャンネルを開設したあかつきには、「歌」や「料理」のほか「テレビで言えないこととか、ちょっと言いたい」と語っていた。

「『てつじTV』の撮影は、普段、披露宴などの撮影を行っているウエディングのクルーが行っていて、『上沼恵美子ちゃんねる』も同じ撮影班で臨むそう。上沼にとって、スタッフや共演者との相性も重要なようですが、このスタッフのことは『良い人たち』と語っていました」(芸能ライター)

 今や、大物芸能人もYouTubeに参入する時代。“西の女帝”と呼ばれる上沼がYouTuberデビューすれば、間違いなく注目されそうだが……。

「テレビの冠番組が続々と終了し、ネット上で『オワコン』と言われたとんねるず・石橋貴明のYouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』は、開設から1カ月あまりでチャンネル登録者数100万人を突破し、現在は166万人(12月1日現在)を記録。YouTubeを中心に活動する元雨上がり決死隊・宮迫博之の『宮迫ですッ!【宮迫博之】』も140万人を数えており、上沼のチャンネルがどこまで数字を伸ばすか注目されるでしょう。ただ、石橋、宮迫共に最近はチャンネル登録者数や再生回数が減少傾向にあり、“人気の持続”に苦労している様子。上沼も同様の課題が課されるかもしれません」(同)

 「上沼恵美子ちゃんねる」の開始時期は不明だが、ネット上では「上沼さんがいつでもYouTubeで見られるのはうれしい!」「住まいが関西から離れてしまい、上沼さんが出ている番組があまりないので楽しみです!」「好き嫌いが別れるタレントさんかもしれないけど、見たい人だけが見られるYouTubeは合ってると思う」「上沼さんは年配のファンも多いから、スマホユーザーの高齢者には朗報ですね」などと期待を寄せる声がある一方で、「長続きしなさそう」といった懸念も書き込まれている。

 上沼といえば、昨年7月に突如終了した『怪傑えみちゃんねる』(関西テレビ)の収録中に、それまで頻繁に共演していたキングコング・梶原雄太を罵倒したなどと報じられ、周囲への“パワハラ疑惑”が浮上。さらに、今月24日発売の「婦人公論」(中央公論新社)のインタビューでは、『怪傑えみちゃんねる』が終了したという話題で「関西テレビさんのことは恨んでます。

大嫌いです」と言い切り、25周年記念で同局からもらった社長賞のクリスタル製トロフィーを「かち割りました。勝手口にパーン! と叩きつけて」と語っている。

「気に食わないタレントやスタッフに対して、その憎しみの念を陰口のようにメディアで語ることが多い上沼。その上、梶原やカンテレとの騒動によって、周囲と揉めやすいイメージが世間についてしまったようで、ネット上には『スタッフと揉めて、すぐに「YouTube辞める」とか言いだしそう』『スタッフが上沼に耐えられるとは思えない』などと疑う声も。YouTubeはスタッフが少人数で、テレビ以上に演者と出演者の距離が近くなりがちなので、『長く続けられるのか?』と心配するファンもいるようです」(同)

 一部では、27年続いた料理番組『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(テレビ朝日系)が来春で終了すると報じられるなど、近く大きな動きがありそうな上沼。ひとまず、「上沼恵美子ちゃんねる」の開設を楽しみに待ちたい。