株式会社KeyHolder(キーホルダー)が、2019年3月末の株主を対象に実施予定だった株主優待を中止すると、2020年5月8日の18時30分に発表した。

 KeyHolderの株主優待は、2019年までは3月末時点の株主を対象に実施されており、2020年からは基準日が6月末に変更されている。

2019年3月末の株主優待の内容は、当初の予定だと「SKE48を中心に各姉妹グループ(AKB48、HKT48、NMB48、NGT48、STU48等を予定)から複数のメンバーがゲストとして参加する、株式会社SKE主催の特別ライブイベント企画『KeyHolder Special SUPERLIVE 2020』の招待券(※保有株数に応じて席のグレードが変動)を贈呈」というものだった。

 このイベントは、当初は2020年3月14日に横浜アリーナで開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止に。KeyHolderによると、「株主様にご提案できる代替案など、あらゆる可能性を模索してまいりましたが、本年度中の新たな会場の確保が困難であること及び、政府が定める新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針が示された中での開催は適切ではないと考えております。また、緊急事態宣言の発出及び当該期間の延長を受けた現時点において、解除後を含む直近の国内動向等を見通すことは困難であることから、今後の業績動向及び事業環境を鑑み、業績回復や財務体質を強化することが株主様の長期的な利益につながると考え、誠に遺憾ながら2019年3月末時点の株主優待制度を中止させていただくことといたしました」とのことだ。

 ちなみに、KeyHolderの株主優待は、以前は「OLIVE SPA(オリーブ スパ)」のサロンチケットが贈呈されており、ライブイベントの招待券に変更されたのは2019年3月末を基準日とする株主優待から。なお、次の株主優待の基準日は2020年6月末だが、株主優待の内容に関しては、現段階(2020年5月8日時点)で未定とされている。

KeyHolderの株主優待制度の詳細 ◆中止された2019年3月末のKeyHolderの株主優待の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容

2019年
3月末
⇒今後は6月末に

1000株以上 ライブイベントS席チケット1枚 4800株以上 ライブイベントSS席チケット1枚 4万8000株以上 ライブイベントプラチナ席チケット1枚 48万株以上 ライブイベントダイヤモンド席チケット1枚

 KeyHolderの株主優待は、2019年3月末からSKE48などが出演するライブイベントのチケットに変更されていたが、ライブ自体が新型コロナウイルスの影響で中止になってしまった。ライブチケットの株主優待目的で投資したファンにとっては非常に残念な結果で、失望している個人投資家は多そうだ。
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 KeyHolderはエンタテインメント事業や不動産事業などを手広く手掛ける企業。2020年2月3日時点で公表している2020年12月期(通期)の連結業績予想は、売上収益160億円、営業利益2億5000万円、当期利益5000万円としている。

■KeyHolder業種コード市場権利確定月サービス業4712JASDAQスタンダード6月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り88円1000株8万8000円1.14%※株価などのデータは2020年5月8日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。

※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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