KeyHolderの株主優待は、2019年まで「3月末」が基準日だったが、これまでの発表によると、2020年からは決算期の変更に伴い、基準日を「6月末」に変更するはずだった。
しかし、2020年6月19日の発表によると、新たに基準日を「12月末」に変更するとのことだ。
変更の理由は、株式併合をする予定があることや、新たに株式会社ノースリバー(「乃木坂46」の運営などを手掛ける「乃木坂46合同会社」の持分の50%を保有する企業)を子会社化したことなどを背景に、「一定の準備期間を設けた上で、今後の社会情勢や環境の変化なども勘案しながら、新たな株主優待制度を創り上げることを目的に、当社の株主優待制度における基準日及び内容を変更することといたしました」とのことだ。
なお、KeyHolderの2019年3月末の株主優待の内容は、当初の予定だと「SKE48を中心に各姉妹グループ(AKB48、HKT48、NMB48、NGT48、STU48等を予定)から複数のメンバーがゲストとして参加する、株式会社SKE主催の特別ライブイベント企画『KeyHolder Special SUPERLIVE 2020』の招待券(※保有株数に応じて席のグレードが変動)を贈呈」というものだったが、このイベントは新型コロナウイルスの影響で中止となっている。
次回のKeyHolderの株主優待は2020年12月末が基準日となるが、現時点で検討されている内容は、「株主限定ファンコミュニティ(仮)」への加入。このコミュニティに加入することで提供されるサービス内容は「KeyHolderグループに所属或いは関係するアイドルグループやアーティスト、タレント等に係るライブやイベント、配信や催しなどのチケット及びグッズ等の優先申込みや優先購入、オンラインチャット、フォトセッションの参加など、既存のファンクラブとは異なるコンテンツやサービスなどを想定」しているとのことだ。
なお、「変更前の基準日である6月30日時点で当社株式を保有いただいており、且つ変更後の12月末時点の株主名簿においても記載または記録されている株主様(12月末時点で半年以上継続保有)に対しましては、本件基準日の変更による影響を勘案した内容も検討してまいります」とのこと。つまり、今後は長期継続保有の優遇制度が導入される可能性もある。
現時点で、株主優待の内容は構想段階であるうえに、株主優待の必要株数などの情報も明かされていないので、今後も開示情報をチェックする必要があるだろう(※これまでの必要株数は1000株以上)。ちなみに、詳細は2020年11月中旬に開催予定の取締役会で決議のうえ、発表される見通しだ。
今後予定されているKeyHolderの株主優待の内容 ◆今後のKeyHolderの株主優待内容(仮) 基準日 保有株式数 株主優待内容 12月末 ー 株主限定ファンコミュニティ(仮)KeyHolderの株主優待は、2019年3月末の株主を対象としたライブが中止になったり、いったん6月末に変更された基準日が、実施直前になって変更されたりと、混乱が続いている。しかし、同社は新たに「乃木坂48」の関連会社を子会社化しているため、「株主限定ファンコミュニティ」の株主優待が実施されれば、「乃木坂48」関連の優遇サービスを受けられるようになる可能性も出てきている。ただし、継続保有の株主が優遇される可能性もあるため、発表日(6月19日)の翌営業日にあたる6月22日の株価は株価が前日比+12.18%も上昇している。
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KeyHolderはエンタテインメント事業や不動産事業などを手広く手掛ける企業。2020年5月12日時点で公表している2020年12月期(通期)の連結業績予想は、売上収益160億円、営業利益2億5000万円、当期利益5000万円としている。
■KeyHolder業種コード市場権利確定月サービス業4712JASDAQスタンダード6月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り175円ーー0.57%※株価などのデータは2020年6月22日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。