コンタクトレンズの製造・販売を手掛ける株式会社メニコンが、株主優待を実質拡充することを、2021年8月12日の14時に発表した。

 メニコンの株主優待は、毎年3月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上を保有する株主に、選択式で8000円分の『メニコン優待券』や、8000円相当の自社商品を贈呈(寄付も選択可)。

また、全株主を対象に、月々定額でコンタクトレンズを利用するサービス『メルスプラン』の入会特典を実施(※株主本人がメルスプランに入会した場合、1万円分のギフトカードを送付。株主がメルスプランを紹介した場合、株主とメルスプラン新規入会者に、それぞれ5000円分のギフトカードを送付)」というもの。

 今後も優待内容は変わらないが、メニコンは2021年9月30日を基準日として、1株⇒2株の株式分割を予定。分割後も株主優待の内容が据え置かれることから、分割後はこれまでの2分の1の資金で株主優待を受けられることになり、実質的に拡充となる。

メニコンの株主優待制度の詳細は? ◆メニコンの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末 1株以上 メルスプラン入会特典を実施 100株以上 ①メルスプラン入会特典を実施
②以下のA~Jから一つ選択
A メニコン優待券8000円分
B ハードコンタクトレンズ用「02ケア アミノソラ」12本
C ソフトコンタクトレンズ用「エピカ アクアモア」12本
D「めにサプリ ビルベリー+M」30日分×3パック
E「勝負目エステ」4回分
F「ぺロワン」3本
G「目留寿家のお茶」2缶
H 新潟県「トキ保護募金」8000円分
I「動物愛護委員会」8000円分
J 新潟県「トキ保護募金」
4000円分+「動物愛護委員会」4000円分メニコンの株主優待利回りは?

 メニコンの2021年8月12日時点の株価(終値)は8400円なので、株主優待の利回りは以下のようになる(※優待品は「メニコン優待券」を選択したと仮定)。

【1株⇒2株の株式分割前】
(100株保有の場合)
投資金額:100株×8400円=84万円
優待品:メニコン優待券8000円分
株主優待利回り=8000円÷84万円×100=0.95%

【1株⇒2株の株式分割後】
(100株保有の場合)
投資金額:100株×(8400円÷2株=4200円)=42万円
優待品:メニコン優待券8000円分
株主優待利回り=8000円÷42万円×100=1.90%

 メニコンの株主優待は、自社の店舗で利用できる優待券や、コンタクトレンズ関連商品、サプリメントなど。多彩な選択肢の中から選べるのが魅力的だったが、株式分割後も優待内容が据え置かれたことで、分割後は株主優待を受けるために必要な最低投資額がこれまでの半額になり、株主優待利回りも2倍にアップするため、ますます魅力が増したと言えそうだ。
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 メニコンはコンタクトレンズの製造・販売を手掛ける企業。2022年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高が992億円(前期比15.1%増)、営業利益が90億円(前期比11.0%増)、経常利益が88億円(前期比5.4%増)、当期純利益が57億円(前期比4.2%減)。

■メニコン業種コード市場権利確定月精密機器7780東証1部・名証1部3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り8400円100株84万円
※2021年9月30日を基準日として
1株⇒2株の株式分割を予定。0.42%※株価などのデータは2021年8月12日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。

※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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