2位は伊藤忠商事で1579.8万円
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2022【大阪府】」を作成した。対象は大阪府に本社がある上場企業で、単体の従業員数が100人未満の会社は除外している。
はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。
1位に輝いたのは、工場向けセンサー大手のキーエンスだ。年収が高い会社ランキング上位の常連で、2022年は2182.7万円だった(従業員数2599人、平均年齢36.1歳)。
過去3年間はどうだったか、改めて振り返ってみよう。
19年は2110.7万円(同2388人、同35.8歳)、20年は1839.2万円(同2511人、同35.6歳)、21年は1751.8万円(同2607人、同35.8歳)だった。20年、21年は年収減が続いたが、22年は19年の水準を超え、見事年収2000万円台に復活した。
同社は営業利益率50%以上の高収益体質を誇り、人員規模が増えても生産性(1人当たり売上高)を上げているのが特徴だ。
ダイヤモンド編集部は独自の最新取材を通して、キーエンスの「超高収益の仕組み」から「待遇&働き方の実像」までを探り、記事にまとめている。詳細は、『平均年収2183万円!勝ち組キーエンス、社員激増でも生産性の向上が続く秘密』(10月4日公開)を参照してほしい。
2位には、総合商社の伊藤忠商事がランクイン。
同社は近江商人の初代伊藤忠兵衛が1858年に創業し、世界最大の繊維商社に上り詰めた後、非財閥系ながら国内総合商社トップの座に成長したことで知られる。
非財閥系商社である同社は、いかにして総合商社トップの座に成長したのか。
詳細はダイヤモンド・オンラインで大好評連載中の「伊藤忠 財閥系を凌駕した野武士集団」を参考にしてほしい。
3位は武田薬品工業で1105.1万円4位は業務用チョコや大豆ミートで有名な「あの会社」
3位は、こちらも年収ランキング上位でおなじみの武田薬品工業で、1105.1万円(従業員数5149人、平均年齢42.4歳)。21年のランキングでは1076.6万円で3位だった。本社は江戸時代から薬問屋の街として知られる大阪市中央区道修町にある。
4位は不二製油グループ本社で949.3万円(同137人、同43.5歳)だ。
同社は1950年に創業した植物性油脂の大手で、業務用チョコレート市場では国内トップ、世界でも3位のシェアを誇る。また、主力商品の油脂と並んで、大豆を使った代替肉「大豆ミート」にも力を入れている。
ランキング完全版では、6位以下の全200社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ確認してみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)