2位はキーエンスで2279.4万円
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2023」を作成した。対象は対象は単体の従業員数が100人以上の上場企業(100人未満は除外とした。
はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。
1位となったのはM&Aキャピタルパートナーズで、平均年収は実に3161.3万円だった。
同社は中堅・中小企業をメインターゲットとしたM&A(企業、事業の合併・買収)の仲介、アドバイザリーやデータベース提供などで急成長している企業である。しかも平均年齢が32歳で、今回ランキングに入っている1000社の中で10番目に若い企業だ。
実は、昨年の『年収が高い会社ランキング2022』でも1位で、平均年収2688.4万円万円と他社に圧倒的な差をつけていた。だが、今年はさらに472.9万円上がった。
大幅アップの理由は、「業績が社員の給与に反映されやすい」という同社特有の事情によるものだ。年収の大半を個人の営業成績や業績に連動した賞与が占めているため、業績が良ければ、高年収につながる。
そんな同社だが、ダイヤモンド編集部の調査によって、「ある弱点」が指摘された。
2位は、センサー大手のキーエンスだ。年収が高い会社ランキング上位の常連で、平均年収は2279.4円。従業員数は2788人、平均年齢は35.8歳だ。
ここで同社の過去4年間の平均年収の推移を確認しておこう。
19年は2110.7万円(従業員数2388人、平均年齢35.8歳)、20年は1839.2万円(同2511人、同35.6歳)、21年は1751.8万円(同2607人、同35.8歳)、22年は2182.7万円(2599人、36.1歳)となる。
20年、21年と右肩下がりの傾向であったが、昨年から2年連続で19年の水準を超えている。
ダイヤモンド編集部は昨秋、独自取材を通して、キーエンスの「超高収益の仕組み」から待遇&働き方の実像までを探り記事にまとめた。
詳細は、『平均年収2183万円!勝ち組キーエンス、社員激増でも生産性の向上が続く秘密』を参照してほしい。
3位は三菱商事で1939.4万円4位はヒューリックで1904.2万円
3位には、こちらも年収ランキング上位でおなじみの総合商社の三菱商事がランクイン。年収は1939.4万円(従業員数5448人、平均年齢42.9歳)だった。
昨年のランキングでは1558.9万円で5位だった。
4位は旧富士銀行(現みずほ銀行)系の大手不動産ヒューリックで1904.2万円(同202人、同39.6歳)だ。
同社は東京23区など都心部を中心にオフィスビルや商業施設などを保有、不動産開発・賃貸事業などを営んでいる。
ランキング完全版では、6位以下の全1000社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ確認してみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)