『月曜から夜ふかし』のテレビ番組内で、2度の公開大掃除を決行するほどの「片付けベタ」の桐谷広人さん。次から次へと届く優待品は未だ整理できないながらも、今回は2015年上半期の株の売買の棚卸しを敢行。

株主優待銘柄はもちろん、それ以外の勝負株やすでに利益確定に成功した株から損した株まで大公開。果たして桐谷さんの収支は?

桐谷さんが狙うのは株主優待だけじゃない!
割安と思い買った商社株が75%も上昇

 意外に思う人もいるかもしれないが、株主優待だけでなく、「値上がり益狙い」の株でも勝負している桐谷さん。下の表は、15年上半期に買った「優待狙いの株」と「値上がり益狙いの株」のそれぞれを、縦軸を配当利回り、横軸を買い値からの成績でマッピングしたもの(優待狙いの縦軸は配当と優待の合計利回り)だ。

 「アベノミクスが始まってから、塩漬けだった株も上昇したため、利益を確定して現金が増え続けています。相場全体が下がったら買おうと思っていたんですけど、14年は大した安値がなく買いそびれちゃって…。現金で持ってても仕方ないし、合計利回りが4%以上の銘柄も少なくなったので、今年に入ってからは、優待がなくても割安だと思う株も買い始めました」(桐谷さん)

「値上がり益狙い」では、配当利回りが高く割安だったことに着目して買った商社株が上昇。特に双日は、75.6%の含み益となり、今年買った株の中では最も好成績だ。一方で、安値更新で注目した東芝(6502)GMOリサーチ(3595)はそのまま下落して含み損を抱えることに…。

 一方の、「優待狙い」は、双日(2768)ほど大きく上昇した株はないものの、大きく下落した銘柄も少なく、株価が底堅い。クオカードが年2000円分もらえて「配当+優待」利回りが3.37%だったアウトソーシング(2427)が買い値から約50%上昇。年8000円分もお寿司が食べられる優待がもらえるSFPダイニング(3198)は31%も上昇している。最も下落したTBK(7277)もマイナス5%と含み損は小さい。

 株主優待銘柄への投資ばかりが話題となる桐谷さんだが、それ以外の株でも中長期投資では見事な成績となっているのだった。

 ところで、8月21日発売のダイヤモンド・ザイ10月号には、桐谷さんが今年の勝負株として今も保有している優待狙いの株と値上がり益狙いの株、そして配当狙いの株がどどーんと載っている。桐谷さんがその株を選んだ理由から今後の売買目標までしっかりチェックして欲しい。合わせて大儲け株と大損株も大公開。また、桐谷さん以外のも、億を作ったサラリーマンや専業主婦の株のワザや、今大チャンスの2万円から買える最強株77も要チェックだ。

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