「その変革に勇気と希望を」というコンセプトを掲げ、さまざまな企業のデジタルシフトに関する取り組みやサービスの背景をお届けするデジタルシフトタイムズ。その数ある記事の中から、編集部独自の観点で「まず読んでほしい!」記事を厳選する特集企画。
今回は「マーケティング」をテーマに、デジタルシフト時代に知っておきたい5つの記事をご紹介します。ブランド価値構築やフレームワーク導入、タッチポイント拡大など、自社で見直すべきマーケティングのヒントが見つかるかも?※紹介する記事の内容は取材時点のものです。
企業をコンテンツ化する「物語マーケティング」
今再び注目される「物語マーケティング」。顧客とともに意味を創ることがブランド価値構築の鍵になる。商品やサービスが溢れる時代。企業には、ただ商品を提供するのではなく、顧客と持続的な関係を築くことが求められています。ファクトベースでの差別化が難しくなっている中、好意や愛着を生み、ブランドや企業が顧客にとって特別な存在になるために、再注目されているのが「物語マーケティング」です。デジタルシフト時代に、企業がつくりあげるべき物語とは?
ざっくりまとめ
- 物語の効果は、記憶に残ること、感情的につながること、興味をかき立てること、真実味をもたらすこと、説得すること。
- 現代では、物語がインタラクティブに育まれるという観点も含め、消費者の体験をデザインできる能力がマーケターには不可欠。
- 人間は商品を買っているのに、実際は意味を買っている。企業は自分たちの物語をつくってユーザーとのオリジナルな関係を構築する方向へ。
- これからのマーケティングは、顧客が聞きたい、知りたい、やってみたい、話したい物語をどうやって伝えていくかがが大事。物語を通した意味の設計も重要。
サブスクの先駆者が語る、マーケティングフレームワーク
売上高は過去最高を記録!アドビに聞く、サブスク成功の鍵。 データドリブン経営で顧客満足度をさらに高める(38739)
契約更新までのカスタマージャーニーをケアするために同社が導入した「DDOM(Data Driven Operating Model)」というフレームワークとは?
ざっくりまとめ
- テクノロジーの進化に伴い、収益を確保しながら、お客様に最新の機能を利用していただくため、サブスクリプションモデルへの移行を決断。
- 2012年、サブスク開始当時のユーザーの反応は賛否両論。お客様の要望に寄り添いながらサービスの細分化にも取り組む。
- サブスク化からの8年で「クリエイティブの民主化」が起きる。現在は趣味として使うユーザー層が増加。
- Adobe Creative Cloudの好調から、2020年は過去最高の売上に。
- データサイエンティストチームを作り、あらゆるデータをスピーディーに共有。顧客満足度の向上にもつなげる。
ECを始める前に知っておきたい心構え
EC担当者に必要なのはデータではなくお客様を見ること。【ECエバンジェリスト 川添隆氏×フラクタ 河野貴伸氏対談・後編】(38743)
「ECとリアル店舗の差別化」「他のブランドとの差別化」よりも、「まずは店舗でやっていることをECでもできるようにする」ことを目指すべきだと語る真意とは?
ざっくりまとめ
- Eコマースを始める際に大切なのは、お店を開けることではなく、既存のお客様と繋がっていること。
- EC事業者・担当者は今、疲弊しすぎている。EC担当者を今すぐ育成すべし。
- 新しいチャレンジがしたければ、自社のビジネスを今一度振り返って考えることが重要。
売ることを目的にしない、体験のタッチポイント
「買わなくてもOK」。体験型ストアのパイオニアb8taは、日本の小売業に変革をもたらすのか!?(38745)
体験に集中してもらうタッチポイントに期待できる効果とは?
ざっくりまとめ
- 体験に集中してもらうため、売上からの仲介料をいただかないビジネスモデル。
- その場で体験いただく特性上、説明が必要な商品は相性がいい。
- b8taをご活用いただき、オフラインでの認知度をあげるという使い方もおすすめ。
数字や統計から入らない、MA構築のポイント
カインズはどのようにデジタルマーケティングを成功させたのか。 ホームセンターからIT小売企業への変遷の軌跡【後編】(38746)
「統計的な分析より、現場の声を聞く」ことが重要だと語る、カインズ流MA構築術とは?
ざっくりまとめ
- 「Emotionalな体験を届けるためのデジタル化」とは「イヤだなぁ」をなくし、驚きを与えること。
- 社内のプロ並みの情報通=フェチをメディアで発信したり、新商品開発に活用したりして、Emotionalな顧客体験の創造を行っている。
- MA構築の際は、数字や統計から入らない。「どんなお客さまがいるかイメージし、グループ化すること」が重要。
- デジタル施策の説明にはデジタル用語を使わず、シンプルな言葉で語る。
- デジタル化を成功させるには「投資だから」と理由をつけてBSに逃げず、PLにコミットする設計を考えることが重要。