本作は20代の頃から海外で活動し、数々の有名オーケストラと共演してきた才能あるマエストロ(指揮者)・夏目俊平(西島)と、俊平と決別し、離れて暮らしていた娘・響(芦田)との5年ぶりの同居生活を通じて親子の絆、人生の再生が描かれるヒューマンドラマ。
西島は、大好きな音楽に対して常にアパッシオナート(情熱的)に向き合い、その情熱はいつも演奏家たちの眠っていた情熱を呼び覚ますが、プライベートはちょっとポンコツという役どころ。現場で本作の音楽監修を務める広上淳一ら著名な指揮者の指導を受けながら役作りをしていたといい、「教えてくれた先生の個性も役に反映させています」と紹介。
芦田との共演については「台本上はポンコツの父親としっかりものの娘という設定なんですけど、芦田さんも意外とポンコツで……」と芦田の撮影時のエピソードを紹介。「意外と足をぶつけたりおっちょこちょいで、ただの似た者同士の喧嘩みたいになっていて面白いです。皆さんは完璧なイメージを持っていると思いますけど、(芦田さんは)結構ポンコツです」とユーモアを交えて話す。
芦田はこれに「否めないです」と照れ笑い。
當真もバイオリンを演奏するシーンが。
会場では東京音楽大学のオーケストラも参加し、本作に登場する廃団寸前の市民オーケストラ「晴見フィルハーモニー」のテーマや、ベートーベンの「運命」などが披露された、西島はそんなオーケストラの演奏に興味深く聴き入りつつ、「このドラマは一人でなかなか乗り越えらない傷を乗り越えていくドラマ。見るときっと明日から頑張ろうと思えるドラマになっていると思います。