日本ミシュランは2022年2月25日、SUV向けの新タイヤ、プライマシーSUV+を発表した。近年のSUVブームを受けて、タイヤ製造メーカー各社がSUV用タイヤをリリースしているが、今回はミシュランのSUV用最新タイヤだ。

現在ミシュランのSUV用ラインアップには、大きく分けて3種類が揃う。グリップ性能が優れたスポーツシリーズ、静粛性や走行安定性を重視したプレミアムコンフォートシリーズ、雪上も走行可能なオールシーズンタイヤのクロスクライメートシリーズの3種だ。今回新登場したプライマシーSUV+は、このうちプレミアムコンフォートに属する。静粛性や高速走行時の安定性、ハンド優れたリング性能を提供してくれる、サマータイヤだ。

従来品のプレミアLTXに替わるモデルである、プライマシーSUV+。マッド&スノー(M+S)タイヤからサマータイヤへと変わり、通常のオンロード路面での性能を向上させているのだが、これはユーザーからの要望が大きかったことが理由であるようだ。SUVユーザーのすべてが荒れたラフロードのグリップ性能を求めているわけではなく、それよりも静粛性や乗用車的な乗り心地を求めている声のほうが強い。そこを与した結果のサマータイヤへの変換だった。

これに伴い、オンロード路面でのグリップ性能は向上。従来品と比べ、ウエットブレーキング性能は約8.2%、騒音は約27.9%それぞれ改善している。低燃費性能にも優れ、転がり抵抗の少なさと雨天時のグリップ性能を両立させ、グレーディングシステムの「A/b」を獲得するに至っている。



ラフロード走行は、キャンプに行くときなどの限られた機会しかないSUVユーザーも多いだろう。

<文=ドライバーWeb編集部>