いろいろ悩んで「ティグアンに決めた!」
クルマを買い替えた。
結論から言うとVW(フォルクスワーゲン)ティグアンTDIを手に入れた。
車種選択の指標は4WDで燃費がいいもの。それと自分にとって運転しやすく、使い勝手に優れるもの、という部分だ。
ドライバー誌で連載していた「ニッポン探訪」で旅の相棒としてさまざまなSUVに試乗したため、目が肥えるだけ肥え(笑)、選択肢が増えてしまい、悩ましかった。
そこで予算の範囲内でいくつかの候補が残った。
最終候補は6モデル
日産 エクストレイル(先代ハイブリッドモデル)
すでに先代となってしまった日産 エクストレイルのハイブリッドモデルは検討をし始めたときにこれは!と思った車種。燃費もよく、4WD機構にヘビーデューティなセンターデフロックがあるので路面状況が厳しいところでも頼もしいのが気に入った。
また、リヤシートを格納するとかなりフラットで寝やすい空間ができるのも魅力だったのだが、どうしてもドアミラーの横方向の視界が路地の交差点や狭い林道でイン側が見づらかったことが気になり諦めることに。これは完全にオイラとの相性の問題なのだが。
三菱 アウトランダーPHEV(先代モデル)
居住空間の広さと電気が使えて便利なのがよかったアウトランダーPHEVだが、山道には大きすぎて諦めた。山の中での動物探しのベースにはいいが、分け入るには取りまわしで苦労するからだ。
三菱 デリカD:5
デリカD:5は4WDの力強さと燃費は魅力だったが、設計が古いディーゼルエンジンがうるさいのでリストから外した。音の大きさは動物観察にはネガティブな要素なるのだ。
トヨタ RAV4(ハイブリッドモデル)
トヨタRAV4のハイブリッドモデルは何と言っても1500Wの給電が魅力的だった。電子レンジも使える余裕は山の中に何日も籠れるからだ。それにHVモードでの静粛走行は山道で低速で移動しながら動物の鳴き声を確認できるのは目からうろこで、すばらしかった。
またエコな燃費と相反するすごくスポーティな加速感も魅力。
そして見逃しがちな重要ポイント。スペアタイヤが入るスペースもあるから悪路走行の保険がある。
かなり気持ちが傾いたのだが、車幅のつかみにくさがどうしても好みと合わなかった。
ボンネットの形状からか左端が把握しづらく、狭い道でのすれ違いですごく気を遣うのだ。
スバル・フォレスター
フォレスターはハンドリングがいいし、Xモードの走破性、そして一歩先を行く半自動運転的な先進の運転支援機能アイサイトによる長距離移動が魅力なのだが、いかんせん燃費が悪すぎる。ランニングコストの面で候補から除外することになった。
VW ティグアン TDI
そしてティグアンだ。以前試乗したこともあったが、当時はそんなに魅力を感じるクルマではなかった。しかしオイラのクルマの使い方と志向が変わったせいか、いろいろな面での80点主義がハマった。
ディーゼルエンジンは静かではないがうるさすぎもしない。トルクがあってストレスない速さがある。4WDは深雪のラッセル性能までのトラクションは出せないまでもハンドリングもよく、十分な性能がある。
そして前も横も視界がいいのだ。
アクティブクルーズコントロールの制御もいいし、クルーズオンのときにアクセルから足をずらして乗せられるような右足用フットレスト(?)はナイスアイディアだ。
これまで乗ってきたシトロエンDS4にはクラブレザーシートというすばらしい座り心地のものが装着されていた。ティグアンを含めて試乗したどれもがここだけは超えられなかった。
そしてちょっとした物入れの多さや、前述した右足フットレストみたいな細かな工夫が所々にあり、いまさらながらこのクルマの奥深さを感じている。
最新モデルに負けない最強仕様のティグアンを目指す
TDI 4MOTIONは、今はカタログ落ちしてしまい、ガソリンのFFモデルがマイナーチェンジ版として登場している。
しかもこれにはTDIにない装備が追加され、オイラ的にうらやましいと感じるツボをついてくる。
このあたりをDIYで何とかしてやろう!と考えるのが、これまたクルマいじりの楽しさだ。
そして車中泊したり、林道ドライブ、動物撮影に山に分け入る装備などなど、アウトドアを中心とした軽いモディファイやグッズ、どうしても起きる故障などのカーメンテナンス対策などをしながら、どんなときにも困らない「最強のティグアン」を目指すというのがこの企画? というより、そんな日常を記していこうと思う。
皆さんの参考になったり、クルマ遊びのアイディアが膨らんだりする手助けになるような話ができればと思っている。
いざスタート!!
〈文と写真=三好秀昌〉