【画像】新開発バッテリーへの換装で航続距離大幅アップしたUX300eの写真を見る
UXは「Creative Urban Explorer」をコンセプトに、新たなライフスタイルを探求するきっかけ「CUE」となることを目指し、2018年に登場した都会派クロスオーバーモデル。2020年にブランド初のBEVモデルとしてUX300eがラインアップに追加された。
今回の一部改良では、UX300eに新開発の電池パックを搭載することで、駆動用バッテリーの容量を従来の54.4kWhから72.8kWhに増強。これにより一充電走行距離(WLTCモード)を512kmと従来型に比べ約40%の大幅伸長を図った。日常生活におけるBEVでの行動範囲がより広がった。
また、クルマから家へ電気を供給できるV2H(Vehicle to Home)に対応。UX300eにV2H機器をつなげることで、充電と給電が可能になる。電力供給時間は約2.5日(満充電/消費電力400W時)。
クルマの体幹を鍛え、走り味を深化
このほか走りの質感も深化させている。サイドドアおよびバックドア周辺のボディ開口部のスポット溶接打点を計20点追加してボディ剛性を向上。さらにトヨタテクニカルセンター下山で走り込み、EPSやショックアブソーバー、ブレーキなどのチューニングを繰り返すことで、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスにつながる気持ちよさなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求したという。
安全・快適性能をアップデート
予防安全技術レクサスセーフティシステム+の機能を拡充。
マルチメディアシステムも最新仕様に
このほか、車線内中央を走行できるように操舵を支援するレーントレーシングアシスト(LTA)の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大。よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現。
自動車専用道路などで利用できるレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)にカーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能が追加された。
ドライバー異常時対応システムを追加し、LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩やかな減速でドライバーに操作を促し、ハザードとホーンで車外に以上を報知しながら自車線内に減速停車。停車後はドア解錠やヘルプネットに自動接続して救命養成を行うなど、早期のドライバー救命・救護に寄与する。
デジタルキーに対応
スマートフォンをデジタルキーとして活用できる機能を追加。スマートフォンの画面操作によりドアのロック/アンロックが可能になるのに加え、アプリを起動したスマートフォンを携帯した状態でパワースイッチ操作によるEVシステムの始動が可能になる。デジタルキー対応の車両を複数所有している場合にはスマートフォン1台でそれらの操作が可能になるほか、離れた場所にいても家族や友人にスマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能になるなど利便性が高まる。
床下透過表示機能を追加
パノラミックビューモニターに、直前に撮影した路面の映像を車両直下に合成表示することで路面状態やタイヤの位置などの把握に役立つ床下透過機能を追加した。
このほか、マルチメディアシステムやコネクティッドサービスも刷新。
また、コネクティッドサービスや「マイセッティング」などのG-Link機能の大幅拡充。OTAソフトウェアアップデートに対応するなど、利便性も向上させた。
なお、ディスプレイのタッチスクリーン化に伴い、インストルメントパネルやコンソール周辺の形状とスイッチレイアウトを最適化しているほか、充電用USBコネクタ(タイプC)をコンソール前方に2個新設するなど使い勝手を向上させている。
[UX300eバリエーションと価格]
〈FF・モーター〉
バージョンL:685万円
バージョンC:630万円
〈文=ドライバーWeb編集部〉