トヨタは2023年4月10日、ピクシス ジョイ、パッソ、カムリの生産終了を発表した。ピクシス ジョイは2023年6月上旬、パッソは2023年9月下旬、カムリは2023年12月下旬で生産を打ち切る。


【画像】生産終了車種ほか

ピクシス ジョイはダイハツ キャストのOEM供給を受けてトヨタで販売しており、キャストも同時期に生産を打ち切る。ダイハツは7月にもスライドドアを採用した新型ムーヴの発売を予定しており、同車と入れ替わるようにキャスト/ピクシス ジョイを廃止する。キャストは「スポーツ」、クロスオーバーテイストの「アクティバ」、上質な「スタイル」の3シリーズで登場した全高1600㎜の個性派軽モデル。軽クロスオーバーモデル、タフトの発売を控えた2020年1月にスポーツとアクティバが生産終了。上質なスタイルのみが継続販売されていた。

コンパクトハッチバックのパッソは2004年に初代モデルが発売。
当時トヨタは軽自動車を販売していなかったため、トヨタのエントリーモデルとして初代は「プチ・トヨタ」のキャッチフレーズで親しまれた。ダイハツ ブーンの兄弟車で、現行の3代目(2016年発売)は企画も含めてダイハツが担当し、ダイハツからのOEM供給モデル。一方、現時点ではダイハツ ブーンの生産終了は発表されていない。

カムリは1980年に2代目カリーナセダンの兄弟車として、スポーティなセリカの名前を冠して「セリカ カムリ」として誕生。1982年にはFFモデルに発展し、以後長くFFミディアムセダンの座を担ってきたが、最近ではサイズアップし、ラージクラスに拡大。国内は現行の10代目をもって生産終了となる。
2023年末にデビューが噂されている新型クラウン セダンと入れ替わりか!? ダイハツにOEM供給されているアルティスも同時に終了となる。

3月10日に、7月下旬での生産終了が発表されたコンパクトSUVのC-HRに続き、一挙3台の生産終了が発表された。2023年はトヨタ車の大リストラの年となりそうだ。

〈文=ドライバーWeb編集部〉