雲ひとつ無い空の下、玄関先で荷物を抱えたまま住人が出てくるのを待つ宅配便業者を見た。

宅配便が届いた場合、「今出ます」と言いつつもなかなか出られなかったり、印鑑を探したり……。
さらに今の季節は部屋の中では薄着になりがちのため、簡単な身支度を整えてから出る場合もあり、「今開けます」から実際開けるまでに少なからずタイムラグが生じがち。

さらに昔より用心深い人が増え、本当に宅配便なのか確認してからでないと戸を開けない人も多い。
用心するのに越したことはないが、雨に濡れたり日差しにさらされながら待たされる宅配便の業者さんは少しかわいそうだ。

そこで実際どれくらい待ったことがあるのか業者さんに話を聞いてみると、なんと最長で20分。
なかなか扉が開かないため、「また来ます」と言うも、「もうすぐ出るから」の応酬。実際は住人が化粧していたそうで、まるでコントのようだが「実際そう言われてしまうと不在票を入れるわけにもいかず、困りました」と言う。

逆に受け取る側が、どれだけ待たしたことがあるのかというアンケートをしたところ、遅くても数分。
中には数十分待たせたことがあるという強者もいるが、すぐに出られるように玄関先に印鑑をはじめ軽く羽織れるもの、さらには寝ぼけ顔を隠せるように帽子まで用意している人も。

あまり長く待たされた場合、会社としてはどう対応しているのか宅配会社さん数社に伺うと、いずれも、「特にそういった規定はないのですが、待てと言われれば待つしかないでしょうね。お客様の都合をみて対応するようにドライバーには通達しています」という回答で、はっきりとしたマニュアルは用意されていないらしい。

そんな中、佐川急便では“「ecoとあるよ…」1回目! 1回で受け取ることがecoなんですキャンペーン”を実施中だ。
これは環境省が推す、“1人、1日、1kg CO2削減応援キャンペーン”を応援したもの。
荷物を1回目で受け取ることができれば3個、再配達で受け取ることができれば1つのスタンプを押して貰え、そのスタンプ数に応じた商品をゲットできる。さらに全国で実施され期間制限などもなし。
最初に環境省のホームページ上で“私のチャレンジ宣言”に参加し、佐川急便からスタンプラリーカードを受け取る必要があるものの、景品は10ポイントごとに用意されているため気軽に貯められそうだ。

残暑とは言いつつも、まだまだ熱波は続き荷物を運ぶ業者さんにも辛い季節。
宅配便のチャイムに1回でささっと出ることができれば、両者にとって嬉しいだけでなくエコにもなりそう。この夏はぜひ受け取り最短記録を目指してみては。
(のなかなおみ)

“「ecoとあるよ…」1回目! 1回で受け取ることがecoなんですキャンペーン”
編集部おすすめ