今のご時世、パソコンなどを使えば、簡単に音楽をプレゼントすることができる。それなのに、わざわざテープを作ってくるなんて……と、少し感動したのもつかの間、はたと気づく。私の部屋にはカセットテープを再生できる機器がないのである。
「って、聴けねーよ 『Summer Jam 08』」
と思わずツッコもうとしたが、テープの中から、なんとUSBメモリーが! そう、このカセットテープ、実はカセットテープ風のUSBメモリーなのだ。その名も『Mix Tape USB Stick』。カセットテープのA面がパカっと開き、中にUSBメモリーが埋め込まれているといった変わりダネである。
同商品を販売している株式会社ダンスミュージックレコード(以下DMR)の笠嶌さんはこう語る。
「『Mix Tape USB Stick』は、カセットテープにしか見えないケースの中に、USBメモリーが入っているという商品です。アナログなカセット型のデザインで、6種のカラー・バリエーションから選んでいただけます。USBメモリーの容量は、mp3形式でアルバム1枚程度のデータが保存できるサイズですので、曲数も十分入ると思いますよ」
このカセット型のデザインだが、おそらく70~80年代のテープを意識しているのだろう。中央に張られたラベルなどそれっぽい感じがよく出ている。ラベルの角が折れていたり、色あせた感じなどは圧巻の細かさ。色は6種類から選べ、全ての色でデザインが違うというこだわりようだ。