人に、「人なつこい人」「そうでない人」がいるように、犬や猫にはわかりやすく「人なつこいタイプ」とそうでないタイプがいる。
でも、魚にもやっぱり「人なつこいタイプ」とそうでないタイプがいること、ご存知ですか。
たとえば、同じ金魚であっても、装飾の少ない「和金」などのタイプよりも、ヒラヒラぷっくり、まあるい「琉金」や「ピンポンパール」などのほうが、人に寄ってくる傾向が強い。
ペットショップや金魚屋の水槽の前で、手をヒラヒラさせてみると、明らかにわかる傾向なのだが、金魚のようにペットとして飼われる魚でなくとも、やはり種類によっての違いがあるらしいことは、以前から気になっていた。
たとえば、水族館に行くと、常に「友人」みたいな顔で寄ってくるのが、カワハギやフグなどのまあるい「ぷっくり系」。別に、自分の顔に親近感を覚えるとかではないだろうが、シュッとした流線型の魚は全然近づいてこない。
どういう傾向があるの? サンシャインシティ国際水族館のコミュニケーション部に聞いたところ、飼育担当者さんたちに確認したうえで、こんな回答をくれた。
「魚類の中でも、一般的な観賞魚や自然の中の魚とは違い、水族館で見られる魚について言うと、ご指摘の通り、カワハギやフグは慣れやすい傾向があるそうです」
この「人なつこさ」が具体的にどんなものかというと……。
「飼育の現場ですと、エサを毎日あげるわけですが、慣れてくると手にエサをのせてあげても、手から直接食べるほどだそうですよ」
フグなどのぷっくりした顔の魚が、手から直接エサを食べるなんて、想像しただけでも身悶えする可愛い光景だ。
「他には、イシダイやイシガキダイなど。やはりエサにすぐ寄ってくるそうです」
人なつこさ→警戒心のなさ→もしかして、あんまり頭が良くないとか? などとも思ってしまうが、それは逆のよう。
「イシダイやイシガキダイは、仕込めば、かんたんな芸もできるようになるそうです」
このほかにも、チョウチョウウオ、キンチャクダイなどが人に慣れやすいそうで、「意外なもの」としてこんなものも挙げてくれた。
「実は、マンボウも、慣れると寄ってくるようそうです」
マンボウはご存知、約3メートルにも成長することもある大きな魚。水族館で見ても、たいがいヌボーッとしているのだが、実は人なつこい性格とは!
確かに意外ではあるが、マンボウは「フグ目」。
人間でも太った人、丸顔の人が人なつこく見えるように(その実、人間の場合は、すごくお人好しもいれば、逆にあくどい人も当然いて、一概には言えないわけだけど)、魚もやっぱり「丸顔」が人なつこいんでしょうか。
(田幸和歌子)
でも、魚にもやっぱり「人なつこいタイプ」とそうでないタイプがいること、ご存知ですか。
たとえば、同じ金魚であっても、装飾の少ない「和金」などのタイプよりも、ヒラヒラぷっくり、まあるい「琉金」や「ピンポンパール」などのほうが、人に寄ってくる傾向が強い。
ペットショップや金魚屋の水槽の前で、手をヒラヒラさせてみると、明らかにわかる傾向なのだが、金魚のようにペットとして飼われる魚でなくとも、やはり種類によっての違いがあるらしいことは、以前から気になっていた。
たとえば、水族館に行くと、常に「友人」みたいな顔で寄ってくるのが、カワハギやフグなどのまあるい「ぷっくり系」。別に、自分の顔に親近感を覚えるとかではないだろうが、シュッとした流線型の魚は全然近づいてこない。
どういう傾向があるの? サンシャインシティ国際水族館のコミュニケーション部に聞いたところ、飼育担当者さんたちに確認したうえで、こんな回答をくれた。
「魚類の中でも、一般的な観賞魚や自然の中の魚とは違い、水族館で見られる魚について言うと、ご指摘の通り、カワハギやフグは慣れやすい傾向があるそうです」
この「人なつこさ」が具体的にどんなものかというと……。
「飼育の現場ですと、エサを毎日あげるわけですが、慣れてくると手にエサをのせてあげても、手から直接食べるほどだそうですよ」
フグなどのぷっくりした顔の魚が、手から直接エサを食べるなんて、想像しただけでも身悶えする可愛い光景だ。
「他には、イシダイやイシガキダイなど。やはりエサにすぐ寄ってくるそうです」
人なつこさ→警戒心のなさ→もしかして、あんまり頭が良くないとか? などとも思ってしまうが、それは逆のよう。
「イシダイやイシガキダイは、仕込めば、かんたんな芸もできるようになるそうです」
このほかにも、チョウチョウウオ、キンチャクダイなどが人に慣れやすいそうで、「意外なもの」としてこんなものも挙げてくれた。
「実は、マンボウも、慣れると寄ってくるようそうです」
マンボウはご存知、約3メートルにも成長することもある大きな魚。水族館で見ても、たいがいヌボーッとしているのだが、実は人なつこい性格とは!
確かに意外ではあるが、マンボウは「フグ目」。
ここに挙げてもらった種類を調べてみると、共通しているのはみんな「スズキ目」「フグ目」ということ。ちなみに、みんな「丸顔」でした。
人間でも太った人、丸顔の人が人なつこく見えるように(その実、人間の場合は、すごくお人好しもいれば、逆にあくどい人も当然いて、一概には言えないわけだけど)、魚もやっぱり「丸顔」が人なつこいんでしょうか。
(田幸和歌子)
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