最近では、シャンプーやリンス、台所洗剤から衣料用洗剤にいたるまで、「つめかえ用」が売られているものが実に多い。

経済的だし、環境にも優しいし、私自身も愛用している。
でも、いつも気になっていたのが、「本体はいったい何回まで“つめかえて”使えるのか」ということ。さすがに壊れたら買い替えようと思うけど、そうでなくてもある程度使ったら交換したほうがよさそうな気もする。

そこでさまざまな “つめかえ用”製品を販売しているライオン株式会社の方に聞いてみると、
「基本的には壊れない限りは何度でもお使いいただけます」
へー、そうなんだ。
「ですが壊れなくても、お風呂場で使われてカビなどが付着した場合など、汚れがひどい場合には交換されたほうがよいと思います」
なるほど。どうやら、それほど神経質にならなくてもよいらしい。

しかし、ひとくちでつめかえ用といっても、タイプはいろいろ。シャンプーなどによく見られるのはポンプ式だし、食器用洗剤に多いのは、本体そのものを押して中身を出すスクイズ式。そのなかで最も劣化しやすいのはスクイズ式だそうで、
「当社の場合、最低5回はつめかえてお使いいただけることを確認しています」
とのこと。

ところで、つめかえ用のほかに「つけかえ用」もある。上部のノズルだけを替えるタイプだ。漂白剤などが多い気がするが、やっぱり危険だから?
「つめかえ時の安全性と操作性の両面から、つけかえが適切だと判断されると、そうなります」

つめかえ用を使うときに、注意すべきことは?
「中身を間違えないことです」
確かに一度つめかえてしまえば、注意事項などは元の容器に書かれたものではなく、つめかえたものに書かれているものを読んでしまう。間違っていたらトラブルが起きかねない。
なかには混ぜると危険なものもあるかもしれない。

また、つめかえ用の商品には、たいてい「つめかえ方」が書いてあるので、その方法のとおりにつめかえることが大切だそう。確かによくみると、つめかえ目安のライン以下まで使ってからつめかえるようにという表示もあれば、雑菌が入るために水で洗わないことと書かれたものもある。

便利で経済的なつめかえ用。私の場合、何回使えるかを気にするより、正しいつめかえ方をもう一度確認したほうがよさそうです……。
(古屋江美子)
編集部おすすめ