私は、何を隠そう読書家である。今、読んでいる本は『キン肉万太郎』、『はじめの一歩』、『社長 島耕作』などなど、枚挙にいとまがない。

かれこれ25年くらい読書傾向が変わっておらず、高校生くらいの子たちと実に話が合うのはなぜだろう。

そして、社会人の格好の読書空間のひとつといえば、毎日の通勤手段である電車の中ではないだろうか。
その際の必需品といえば“しおり”である。しおりが無ければ、読んでいる途中のページの端っこを折って印にしたりする。すると最後まで読み終えたときには折り目だらけの一冊になっており、本が非常に可哀想……。

そんな私にとって気になるしおりを発見。
99.99%の純金でできた『純金ブックマーカー』という商品の情報を得た。
読書家にとっては非常に興味深いので、このしおりを製造した三菱マテリアルに話をお伺いしてみた。
「当社は元々“純金名刺”や“純金表彰状”などの純金カードを製造しており、そういったノウハウを“しおり”に挟み込んでみて、純金カードに機能性を持たせてみてはどうか? というアイデアが挙がったんです」
というのが、開発のきっかけ。

この純金しおり、以前より販売されていたのだが、昨年の10月24日にリニューアル。
リニューアル前はパウチ品だったためやや硬い物だったのだが、現在は純金にそのままラミネートして、デザインをプリントしているので、以前よりやわらかい物になっている。リニューアル後は、購入者から「本に挟みやすくなった」という、好評の声が届けられるようになった。

価格の方も、元々は5250円で売られていたのだが、リニューアルと共に4095円と、お求めやすいお値段に。

サイズは35mm×85mmで、厚みは約0.2mm。なんと紙よりもチョット薄いのだ! 通勤時や出張時でもかさばらない。重さは1.1グラム。さすがに紙よりは少し重いのだが、金ならではの重厚感がある。金というだけで高級感があり、色合いも金でしか出せない代物。


この『純金ブックマーカー』を購入する主な層なのだが、一般の企業が、配布用にまとめて購入することが多いらしい。
企業から、このしおりがお土産として配られる。そうすると、なんと日本人だけでなく外国人の方々が喜んでくれることが多いという。というのは、しおりを購入した会社の社員さんが海外出張し、その地で外国人にお土産として配布。そして、その出張先で好評を得るという、海を渡ったワールドワイドな活躍があるらしい!

その好評の要因は、この純金しおりに施されているデザインによるものが大きいのだろうか。
というのも、このしおりは描かれているデザインがいいのだ。
画家・久保修さんが発表された作品が、純金のしおりにプリントされている。
デザインは6種類。「南スペイン」、「御歳暮」、「さるとりいばら」、「ほおずき」、「河畔風景」、そして「いつかの風景」がある。中でも人気ナンバー1は、何ともいえない和テイストが味わい深い「ほおずき」である。

この『純金ブックマーカー』は、三菱マテリアルの代理店である菱光産業か、直販店であるゴールドショップで購入することができる。

私は、しばらく海外出張に行く予定もないし、数年後だってあるかどうかはわからない。
だが、このしおりを使えば、人とは違うセレブ気分な読書生活を送れるような気がする。
『キン肉万太郎』の読みかけのページに、この『純金ブックマーカー』をはさんで、人生の金星を狙うのだ。
(寺西ジャジューカ)