外は微妙な曇り空。傘を持って出ようかどうしようか……そんな時にお天気を予想してくれる便利なグッズがある。
この小さなガラスの地球儀、「晴雨予報グラス」だ。

原理は極めてシンプルで、半分水で満たされたガラスの球体から細い管が伸びており、気圧が下がれば水が吸い上げられて細い管内の水面が上昇、逆に気圧が高くなれば水面が押されて下がるという仕組み。これで本当に数時間後の天気をズバリ当てられるのか? 早速実験スタート!

自宅のリビングにセッティングして半日、外は快晴で天気が安定しているにもかかわらず、水位が急上昇。しかし調べてみると、これはエアコンのせいであることが判明した。室内でもエアコン近くのような気温変化が大きい場所では正確に測れないので要注意だ。
今度は気温がほぼ一定な環境、オフィスのデスク上で再度実験してみた。

<実験条件>
気温:22度で一定 湿度:55%でほぼ一定 観測地点:東京都中央区
<結果>
日付   気圧(hPa) 水位(cm) 東京の天気
11/27(木) 1013     0      雨
11/28(金)  994    +8     晴れ
12/1(月)  1021    -3     晴れ
12/2(火)  1016    +1     晴れ
12/3(水)  1014    +1     晴れ
※水位は毎朝10時に観測

11月28日(金)の朝はグーンと水位が上がって溢れんばかり、そしてこの日の気圧を確認すると、994hpa。他の日と比べるとかなりの低気圧であることがわかった。気圧の計測はバッチリできているといってよいだろう。

ただし見ての通り、肝心の天気の方をピタリと当てるのは難しいようだ。そもそも低気圧だからといって必ず雨が降るとは限らない。地上の気圧だけで天気を予測することに無理があるのだから、当たり前と言えば当たり前か。
でも、気圧の変化を表すグラスの水位を横目で見つつ、雲の形や風の様子を確かめながら、明日の天気をあれこれ予想するのは楽しいだろう。
また気圧の変化が人間の体に影響することはよく知られている。例えば天候が悪くなると関節が痛む、頭痛がするといった症状のある人には便利なアイテムかもしれない。

この「晴雨予報グラス」はアメリカのグラスマン社が開発したもの。
「“家族の絆を深める”をキャッチコピーに、家族が一緒に遊んだり、学んだりできるアイテムを厳選してセレクトしています」と語るのは輸入総代理店のノルコーポレーション。
2007年の発売から出荷3万個を超えるヒット商品で、購入者からは「子供と一緒に今日は晴れかな、と毎日楽しく見ています」「インテリアとしても素敵」という声が寄せられているそうだ。


現在はネット通販を中心に全国の雑貨店などで取り扱っており、価格は1260円(税込)。小さなガラスの気象予報士……今日の天気の予測はもちろん、家族のコミュニケーションやオフィスの話題作りにも一役買ってくれるかも!?
(宮沢弥栄子)