ネットや透明の袋に入って売られてる、スーパーの野菜。
タマネギは赤やオレンジ色のネットに、ニンニクは白のネットに、オクラは緑のネットに。
そして、ジャガイモやピーマンは袋に入ってることが多い。

ネット派の野菜と袋派の野菜って、どんな違いで分けられてるんだろう。
もっと言えば、同じタマネギでも、ネットに入ってるものと、袋に入ってるものがある。あれって、タマネギに何か違いがあるんだろか?

まずは、ネットの野菜と袋の野菜の違いについて、関東を中心に店舗展開しているスーパーに話を伺った。
「ネットに入れているのは、基本的に通気性を良くする必要がある野菜です。また見栄えも考えられていまして、ネットの色と同化した野菜が鮮やかに見えるんですね。特にタマネギは皮がむけやすいので、どうしてもくすんでしまう色をネットで補っている形です。また袋の野菜は、乾燥の必要がない場合はもちろんですが、衛生面を考えて入れられています。外部との接触で汚れや傷みが起こらないようにしているだけでなく、中身の汚れが他の品物へうつらないようにしています。土がついているジャガイモのような存在は、もしネットに入れてあったら、他の品物がかなり汚れてしまいますからね」

でも例えばタマネギでは、ネットに入ってる場合と、袋に入ってる場合がある。同じスーパーの中でさえ、その2種類が同居してたりする。これってタマネギに何か違いがあるの?
「いえ、違いはございません。
単に包装が違うだけです」

じゃあ、どうして2つの種類があるの?
「タマネギは通気性が特に必要なので、本来はネットに入れて、傷みにくいように販売したいところです。しかし、ネットに入れていると、皮などがすき間から落ちてしまうことがあるんですね。先ほど申し上げた通り、袋に入っていれば他の商品を汚すことなく買い物ができます。ニンニクの場合も同じで、見栄え以上に汚れないことを求めているお客様を考え、袋に入れて販売しています」

また、ネットより袋の方が、閉じる手間もコストもかからないっていう利点があるから、袋が使われてることもある。袋に入れれば、テープで閉じるだけで済むけど、ネットだとプラスチックのパーツや、金具で閉じなきゃなんないからだ。あと単に詰めている場所の違いで、ネットか袋かが決まる場合もある。生産地なのか、加工センターなのか、スーパーなのかっていう違い。
そういったいろんな理由があって、同じ野菜でも、2つの種類が使い分けられてるってわけ。

もしネットと袋のタマネギで迷うことがあったら、網タイツとレギンスのどっちが好きか、みたいな感覚で選べばよさそうです。
(イチカワ)
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