星座で言うと、ふたご座とかに座がほとんどということになる。さそり座のレッサーパンダに翻弄されたいと願っても、それは無理というわけだ。
レッサーパンダが生まれる流れについて、ズーラシアのレッサーパンダ飼育担当・田村さんに、改めてお聞きした。
レッサーパンダは多くの動物たちと同様、人間のように1年中妊娠できるのではなく、繁殖期が決まっており、その期間はだいたい1月から3月。妊娠期間は固体によって90日~150日と固体によってバラバラだが、ほとんどの赤ちゃんが6~7月に生まれるのだそう。
では1月に命が宿り、最短の90日後である4月に世界に飛び出る、せっかちなレッサーパンダはいないのかと質問すると、「4月に生まれることはほとんどなく、8月・9月に生まれることなら、まれにあるようです」とのこと。
人間と違い初夏限定で生まれる理由として、「はっきりした理由はわかりませんが、子供のレッサーパンダが竹を食べ始める時期に関係があるのでは」と田村さん。
一般的にレッサーパンダは、春から夏にかけて竹を食べることが少なくなるのだが、秋になると竹が食べやすくなるからか、再びもりもりと食べ始める。6月頃に生まれたレッサーパンダも、ちょうどそのころ竹を食べられるようになるので、この時期に生まれるのが成長過程に合っているのでは、と教えてくれた。
なお、ズーラシアでは6月27日の「レッサーパンダの野外教室!」(14:00~)の中で、レッサーパンダのデールさんのお誕生日会を行うそう(実際の誕生日は6月19日)。おお、これは家族総出でお祝いしてあげたいところである。
この6月、地球のあちこちでレッサーパンダがぽこぽこ産まれていると思うと、私なぞはハートウォーミングな気持ちになるのだが、いかがだろう。地球、環境、大切にしないとなぁ。
(清水2000)