そろそろ暑中見舞いの時期。普段から知人にはがきや手紙を送ることも多い私は、先日50、80円切手をごっそり買ってきた。
相当、変わった封書やはがきでない限りこれで事足りるだろうと。

しかし切手の値段って種類が多いうえに、郵便料金の仕組みも細かい。1、3、5……90、100……500、1000円(約20種類)と日本にあるものでも切手の種類は多すぎるほど。その中でも実際に普段よく使うものは限られてくる。重量やサイズによっては金額も変わってくるが、こんなに切手の種類があるのは日本だけ?

まずはアメリカの郵便局によると、1、3、4……41、42、44セント……5、15ドル、約20種類とやはりその数は多い。アメリカでは国内郵便ではいわゆる普通サイズであればハガキが28セント(約27円)、手紙が44セント(約42円)と日本よりも安いが、日本同様あまり利用されない切手は多いようだ。

「郵便料金は価格変動が頻繁にあるので、その際には1、3セントなどを付け足すことで利用できます」とのことだった。 

郵便サービスのはじまりの国であり、最初の切手が発行されたとも言われているイギリス。こちらは1ペンス~5ポンドの約15種類ほどあるよう。しかしイギリスの場合、1st(ファースト)切手が39ペンスで速達用、 2nd(セカンド)切手が30ペンスで普通用として売られている。こちらはハガキでも封書でも60gまでなら一律で使用できるそうだ。ちなみに1st、2nd切手は価格が上がっても、手持ちのものはそのまま使える。


アジア地区ではタイに友人がいるので聞いてみた。25、50サタン……1、2、3、……200バーツの約15種類。国内郵便でハガキが1.5バーツ(約4円)、手紙が2バーツ(約6円)と安すぎる! 日本にハガキを送ってくれたのだが、こちらは12バーツ。「実際、郵便局に行って計算してもらったから、普段はあまり切手の金額は意識していない」と言っていた。

切手の値段の種類が多い理由はさまざまで、まだまだ謎は多い。「郵便料金には変動があるので、1、2円価格が上がった場合、手持ちの切手に足して使える」「切手払いというシステムもあるので細かい単位まで使える」などの声もあったが、日本郵政社に問い合わせると、「小包などにも利用したりできますし、あとはハガキに交換ということもできます。
しかし、1円切手ですと……あまりご利用になれないと思うので、方法としてはまとめて使っていただくことですね」と、やはり切手すべての使い道を考えるのは難しいようだ。

結局、家庭でサイズを測って、重さも確認して……なんてことをするよりは郵便局に持っていったほうが話は早い。となってしまうが、せっかくこんなに種類があるのだから、もっと利用法を考えてみたいものだ。  
(楓 リリー)