子どものころ、オタマジャクシをカエルになるまで飼ったことがある。
20年前の東京多摩地区。公園の池でとってきたオタマは体長1センチくらいで、後ろ足が生え、前足が生え、尻尾がなくなって真っ黒なミニカエルになった。黒豆のような小さなカエルたちのために、私は毎日せっせとアブラムシを集めたものだ。

最近東京23区の公園の池で見かけるオタマジャクシも1~1.5センチくらいで、それ以上大きいものは見たことがない。あれはカエルになってから大きくなるものなのかしら……。

そんな話をしていたら友人の一人からこんな発言が。

「実家の近くには7、8センチのオタマジャクシがいたよ」

8センチのオタマジャクシ!?
聞けば埼玉県北部の田んぼや小川にそんな巨大オタマがごろごろいたらしい。
改めて周りに聞いてみたところ、地方出身者を中心に相当大きいオタマジャクシを目撃した、というか「普通にいたよ」という情報が多数寄せられた。

オタマ時代は小さいまま過ごして、カエルの姿になってから大きくなるもんだとばかり思っていたけど、オタマジャクシの姿で大きくなるのか? それともカエルになってから大きくなるのか?

日本爬虫両棲類学会にその活動が正式に認められている「カエル探偵団」の福山欣司先生に質問してみた。

まず、東京の公園の池などでよく見る1センチくらいの真っ黒いオタマジャクシの正体はなんでしょうか?
「それはヒキガエルだと思います。埼玉にいたという8センチのオタマジャクシは……残念ながらそれだけの情報では該当する種類が多すぎて判定できません」