一昔前に「ヘタウマ」なんて言葉が流行ったが、その第一人者と言えば蛭子能収だろう。狙っているんだか、本当にスキルがないんだかわからない。
しかし、何か非常に伝わってくるものがある。もう紛れもなく蛭子さんでしかない、あの画力。味だらけの、あのタッチ。

それをいつでも手元に携帯できる、おもしろグッズを発見した。それは、株式会社ハナヤマが開発した『えびすビンゴカード』。
これは、ただのビンゴカードではない。カテゴライズするとしたら「人間観察ビンゴ」。身の回りに入るあんな人、こんな人。街で見かけたあんなもの、こんなこと。それらを見つけ次第、ビンゴカードにある蛭子さんの描いたイラストに穴を開けていく。

カードはテーマ別に設定されている。
「車内マナー」編には、“優先席で寝たふり”、“何の曲かわかるほどの音漏れ”、“降りようとしているのにグイグイ押してくる”、“詰めれば絶対にもう一人座れる”など。

「おばさんの格好」編に用意されている項目は、“猛獣柄”、“おじさんぽい”、“明らかに娘のお下がり”、“紫の白髪染め”など。
「生き物」編には、“人をバカにするカラス”、“自転車に引っ張られる犬”、“人間相手に発情するオス犬”、“コスプレさせられているペット”など(カードは全部で20種類を封入)。

これらの項目を街中で見つけたら、すぐさまチェック! 縦でも横でも斜めでも、ビンゴが揃ったら、ひそかにガッツポーズしよう。

しかし、こんなミラクルな出会い、実際に街中で出くわすのだろうか?
ということで、このビンゴカードを持って家を出発。1週間の間、マンウォッチングしてみました。持参したのは「町で」編。
この「町で」編に描かれている項目は、“ビルの脇のちっさい神社”、“歩きタバコ”、“人が住んでいるかどうか分からない家”、“お客さんが入っているのを見たことない店”など。
こういった項目を気にしながら生活していたのだが、さすがにナカナカ見つからない。……と思ったら、あった! マンウォッチング開始から3日目に“いつも閉店セールの店”を発見。他にも“歩きタバコ”や“お客さんが入っているのを見たことない店”、“命令口調な看板”などにも遭遇。根気よく探せばあるモンだ。
ビンゴカードが1列に揃うことはなかったが、長丁場でチャレンジしたらビンゴも夢ではないみたいです。


こちらは全国の玩具店、雑貨店で7月17日から発売されており、価格は840円(税込み)。

このビンゴカードで車内マナーの悪い人や信じられないおじさんの振る舞いなどにもイラっとせず、楽しい毎日を送ることが可能。
友達と競争するもヨシ、一人でこっそりやってもヨシ。これで蛭子さんのような飄々とした振る舞いが身に付けられたら、ある意味達人の域だろうか?
(寺西ジャジューカ)
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