こないだ、バスを待っていたら、全く同じ系統のバスが2台連続でやってきた。

前のバスが遅すぎたのか、後ろのバスが速すぎたのか、理由はわからないが、運行スケジュール的にはあまりよろしくない状況に違いない。
道路事情によって走りやすさの変わるバスには、運転にかなりの臨機応変さが求められると思うのだが、例えばこんな状況のとき、バスの運転士さんはどう対応しているのだろうか? 

京都市交通局の方にお聞きしてみたところ、「同系統が2台続けて運行することとなった場合、前のバスにお客様が集中しやすくなるため、前のバスの運転士はお客様に、『お急ぎでない方は後車にも分かれてご乗車ください』とご案内するようにしてもらっています」とのこと。とはいえ、特に決まったマニュアルがあるわけではなく、あくまでも運転士さんの判断で行ってもらうのだそうだ。

他によくあるのは、「両替のできない高額紙幣しか持っていない人が乗ってきた」とき。筆者も一度やってしまったことがあり、そのときは運転手さんが他のお客さんに、「両替できる人いませんか~」と聞いてくださってこと無きを得たのだが、こんなときの運転士さんの対応はどうあるべきなのか?

「このようなケースにはマニュアルが決められています。まず、バスではカード乗車券などを販売しているので、その売上金で両替ができないか確認します。それで両替ができない場合、nadiさんが経験されたように、お客様に両替していただけるかをアナウンスします」
ふーむ、マニュアルが決められていることもあるのか。


ちなみに、お客さんに聞いてもダメな場合、「後ほど最寄りの営業所にお支払いいただくか、次回ご乗車の際にお支払いいただくよう、ご案内します」とのことだった。

最後に、「路上駐車がひどくてバス停に入れないとき」の対応を聞いてみたところ、「特にマニュアルは決められていませんが、市バス事業は『安心・安全』が第一ですので、周囲の状況を十分に把握し、お客様が安全に乗降できる場所に停車します」とのこと。また補足として、「視覚障害者の方や、車いす利用者の方が乗られている場合は、正規の位置に停車できない旨をお伝えし、場合によっては安全に降車いただけるよう、運転士が誘導や介助を行います」とのコメントもいただいた。

マナーを守って、気持ちよくバスを利用したいものです。ということで、バスの運転士さんの臨機応変さに乾杯!
(珍満軒/studio woofoo)