詳しく知るほど、泊まってみたくなりそうなこのホテルの名は「Airplane Suite」(エアプレイン・スイート)。
オランダ東部に位置するトゥーヘ空港に登場したこのホテルは、1960年に製造された「イリューシン18型旅客機」をそのまま客室として利用している。全長約40メートルの機体は、120名の乗客と4人のクルーが乗れる程度の大きさ。実際、1964年から1986年までのあいだ、東ドイツの航空会社によってキューバ、ロシア、中国、ベトナムなどへのフライトに使われていたものだ。ちなみに東西ドイツ統一後はレストランとして利用されていた。
そして今回、ホテルとへとリニューアル。外観はそのままに、内部にはジャグジーやサウナ、ミニバーなどを設えた定員2名の豪華スイートルームに生まれ変わった。エアコンをはじめ、ワイヤレスインターネット、DVDコレクション、コーヒーメーカーなど設備も充実しており、快適性は抜群。しかもコクピットはオリジナルのまま残してあるので、飛行機好きにもたまらないはず。
気になるのがお値段だが、2人で1泊350ユーロ(約4.6万円 ※1ユーロ=132円で計算)。と意外にリーズナブル。とはいえ、やはりこのユニークさ、特別な日に利用したいと考える人が多いようで、結婚式の夜や何かの記念日などに予約を入れている人が多いよう。
今年8月末にプレオープンしているが、正式なオープンは12月4日。これまでのところゲストは、オランダ人、ドイツ人、イギリス人が主だそうで、さすがに日本人のゲストはまだいないそうだが、もちろんホテルとしては大歓迎とのこと。
飛行機好きの方もホテル好きの方も、一度チェックする価値はありそうです。
(古屋江美子)