“ストレッチパンツ”というのがあるが、あれが楽チンなのだ。何かの拍子にウエストサイズが増大したとしても、問題ナシ。
伸び縮みして、カラダの巨大化にもしっかりと対応してくれる。

だが、伸び縮みするのはパンツだけじゃない。宝飾品のリフォームを手がけている「有限会社カズヤ」では、伸び縮みする指輪のリング『快適・ジャフィー』を開発した。

きっかけは、同社の代表が宝飾店で開催される“リフォーム相談会”を担当した時のこと。そこでお客さんから寄せられた相談の多くが、以下の悩みだったという。
指輪を通す時。どうしても関節部分が通りづらく、そこでリングのサイズを大きくしてみる。めでたく、関節部分を通過し、ようやく指のつけ根部分に辿り着くと、今度はそこでユルユル! 

「何とかならないの!?」といった声を大量に受け、同社が開発したこの“伸び縮みするリング”。原理は、6つのパーツを組み合わせて両側にバネを内蔵。バネが伸びることで、通常よりおよそ6ミリ大きくなる。指の関節の太い部分を通す時は伸ばし、指のつけ根では元のサイズに戻ることで、スムーズな取り外しが可能に。指の付け根にもピッタリ!

この商品をどういう時に活用するかといえば、サイズが合わずに宝石箱にしまったままの誰かの形見の指輪だったり、指の関節が太くなりはめられなくなった思い出の指輪だったり、そんな指輪があったとき。

それらに、この『快適・ジャフィー』を活用すると、その名の通り、“快適”に指輪を楽しむことができるようになるのだ。これぞ、まさに“指輪のリフォーム”!

実際に、同社がこの商品の開発に着手したのは2003年。そこから7年の歳月を経て、今年の1月27日の「国際宝飾展」で、ようやく『快適・ジャフィー』は初お披露目された。
それ以来、同社にはユーザーからの反響が続々。最も多い声は、「ボンヤリと、“こんなのがあったらいいな”と思っていたものが、ようやく形になった!」という感動のリアクション。要するに、みんなが夢に見ていた物が、ここに来て待望の商品化というワケか。

しかし、これはあくまで“指輪のリフォーム”。リング自体を単独で販売しているわけではない。
では、どういう風に手に入れればいい? たとえば近所の宝飾店に行って、「『快適・ジャフィー』を使って、リフォームしてください」と注文できるのが理想的だ。だが、いかんせん、まだ発売開始から間もない。まだまだ全国範囲で、当たり前のように普及するには時間がかかる。
とりあえず、同社(TEL:055-232-9911)に問い合わせれば、近所にある取り扱い小売店を紹介してくれるとのこと。


価格は、金が4万円からで、プラチナが6万円から。これは、指輪のリング部分などを加工する費用と、地金を足す費用の合計だそうだ。
もちろん『快適・ジャフィー』は、新品にも利用可能。言うなれば、これが“指輪のビフォア・アフター”。
(寺西ジャジューカ)
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