来月から始まるサッカー・ワールドカップはアフリカ大陸初のW杯。これを機に今年の夏はアフリカブームが起こりそうな予感だが、ぜひファッションにも注目してもらいたい。

なかでもおすすめなのが、タンザニアをはじめとする東アフリカの生活布・カンガ。テレビや写真などで、色鮮やかな布を体や頭に巻いたアフリカ女性を目にしたことがあるだろう。縦110センチ、横160センチの長方形の綿布で、衣装からインテリアに生活のあらゆる面で活躍し、使い勝手のよさは日本の手ぬぐいや風呂敷にも似ている。

カンガを輸入販売をしている株式会社バラカに、話を伺ってみた。
「こちらで扱うカンガはタンザニア経済発展の一翼を担おうという主旨の元で、すべて、タンザニアの綿から織り上げた100パーセント“Made in Tanzania”(中国製やインド製のものも多く出回っているらしい)で、デザインは200種類ほど扱っております」

カンガのもう1つの魅力はスワヒリ語で書かれたメッセージ。
「20世紀の初め頃、東アフリカでイスラム教を布教するためにアラビア語のメッセージで書かれていたものが、やがてアルファベット表記で家族や愛、宗教、あらゆる事柄に関するメッセージが書かれるようになりました」

でも、スワヒリ語は読めないし……ご安心を。バラカのカンガには日本語に訳したメッセージが書かれたタグがついているのだ。
「スワヒリ語の発祥地であり、カンガの本場ザンジバルに住むバラカ・タンザニアが、カンガの言葉とともに生きるザンジバル女性たちと一緒に、カンガに書かれているメッセージを日本語に訳しています」

ウェブサイトに掲載されたメッセージ集には、日本女性にもグッとくる珠玉に名言の数々が。私は「幸せになりたければ、まず両親を敬いなさい」という言葉にグっときた。「山と山は会うことができないが、人と人は会うことができる」というメッセージは婚活中の女子向き? デザイン選びに迷ったら、読んでビビッときたメッセージで選ぶとよいかもしれない。

このカンガ、実際にはどうやって使うのか? 実はとっても簡単。ミシンがなくても巻くだけ、結ぶだけでワンピースやエプロン、バッグになるのだ。

私も説明書に書かれたとおりに巻いてみたら、1分もかからずにワンピースのできあがり。このままビーチに出かけたくなるリゾートファッションだ。パレオのように腰に巻いて水着とあわせても。インテリアとしては、そのままテーブルクロスやソファカバーにちょうどよいサイズ。

使い方は無限大で、バラカのウェブサイトに掲載されているアイデアを参考にするとよいだろう。 今年の夏はカンガを巻いて、飾って、ワールドカップを応援してみてはいかが?
(いなっち)

※アフリカ製品輸入販売元 株式会社バラカ 
大阪市中央区谷町9-5-15中田ビル4階
TEL:06-6763-1155/FAX:06-6763-1145
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