人と人との出会いは、すべてが奇跡のようなもの。その確率を考えると、何億分の一である。


他に運命を感じるような出来事って、何があるだろう。たとえば、海に遊びに行ったとする。すると、そこで海辺に転がるボトルを発見。中には便箋が。遠い何処かから波にさらわれて、この海岸に辿り着いた手紙入りのボトル。
ドラマティックだ。あまりにも奇跡的で、特別な赤い糸を感じさせるような。

そんな運命的な出会いを疑似体験させてくれるメッセージボトルが発売されている。オンラインショップ「イッコーホビー」で発売されている、その名も『メッセージインアボトル』。

これは、もう見てのとおり。ボトルの中に古紙風の便箋を封入して送るレターセット。古紙風宛名シールに届け先を記入し郵便局に行けば、定形外郵便(120円)で実際に送ることができるらしい。


何と言うか、まさに“ありそうでなかった物”。ただでさえ嬉しい直筆の手紙が、よりドラマティックにアップグレードされる郵便物である。
こんな商品を思いついたきっかけを、同ショップに直接聞いてみた。
「最近はインターネットの普及により、相手とのやりとりはメールばかりになっていますよね。そこで、手間をかけた“手紙”を使っていただきたいと思ったんです」

「あと、『メッセージインアボトル』という映画もありましたが、このボトルを見たらすぐに“海に辿り着いたボトル”をイメージしていただけると思います。送り手にももらい手にも想像をしていただきたいので、イメージしやすいようにこんな形にしました」

想像してみた。コレがいきなり自宅に届けられたら……。特別な気がして、テンションが上がってしまうに違いない。
だからこそ、送ってみました。ただ実際に受け取ってみたいので、僕が私に送ってあげる。そんな、自己完結なやりとりを。そして、気になる手紙の内容は「オマエ、光ってるぜ!」。
自分で自分を激励する内容である。届くのが楽しみだ。

郵便局で、この変り種レターを送る手続きをした某日。そして、日常の仕事をこなして過ごした2日後。自宅に帰宅してポストを開けてみると、中にはこんなブツが!(画像参照) どう見てもゴミ箱直行なダイレクトメールに混じって、キラリと光り輝く私への手紙。送ったのも私なのだが。
手紙を読むために瓶を開けるという手間が、明らかにレアな体験。中には、私への激励のメッセージが書かれていた。書いたのも私なのだが。

この商品は今年の4月から「イッコーホビー」またはAmazonで発売されている。価格は750円(税込み)。

波にさらわれてきたのではなく、郵便屋さんのバイクを乗り継いできたボトルだが、ありがたさとサプライズは間違いなく備え持つ。
最高だった。
(寺西ジャジューカ)
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