先日、コネタ記事「スイーツの“生“化がとまらない」でも紹介したように、最近は“生”とつくお菓子が増えている。だが、先日山梨で見つけた“生”菓子はちょっとユニークだ。
信玄餅といえば、山梨を代表する銘菓のひとつ。山梨土産の定番でもあるが、その“生”バージョンがあったとは! いったい通常の信玄餅と何が違うだろうか?
商品を販売する金精軒の担当者に話をきいてみると、大きな特長は原料のもち米、「梨北米」(りほくまい)だという。梨北米とは日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で5年連続特Aを受賞しているや地元山梨の米。これを100%使っている。
どんな味なのか? 早速食べてみると、まず驚かされたのが餅のやわらかさ。さらに、口のなかにほんのり広がる餅の甘味も実に上品。なるほど、たしかに「極上」と謳うだけのことはある。
商品の発売は2009年8月だが、誕生のきっかけは2006年ごろ。なんでも当時、山梨県内の原料問屋や穀物問屋さんから、“地元のもち米を加工した菓子用の餅粉で信玄餅を作らないか”と話をもちかけられたのが始まりだとか。
「産地限定のお米で信玄餅が作れたらすごい! と思い、すぐに試してみました」
釜から出てくる蒸しあがった餅を見て、まず驚いたのがその白さだったそう。
「それまでも国産のもち米粉100%で作っていましたが、見た目が断然白いんです」
そのパーフェクトな見た目に惚れ込み、続いてレシピを検討。
ちなみに“生”と名付けているのは、つきたての餅に近い風味だから。この風味を活かすため無添加で日持ち加工をしていない。それゆえ賞味期限が3日間と短く、販売しているのは毎日配送のある台ヶ原店・金精軒韮崎店、里の駅いちみや店の3店舗のみ。ただし、甲府市地場産業センターかいてらすや甲州信玄の会では、イベント時に特別販売することもあるそうだ。
基本的に3店舗でしか販売していないにもかかわらず、知名度はじわじわ高まっているようで、
「生信玄餅目当てで来る県外の方が日に日に増えています。ネットの口コミなどで知っていただいているようで、口コミのすごさを実感しています」
発送してほしいとの声も多いが、賞味期限が短いため難しいとのこと。
梨北米が高価なため、生信玄餅も4枚入り1パック500円(税込)と価格は高めだが、食べてみれば違いは明らか。3店舗には常に試食が用意してあるので、自分の舌で確かめられるのも嬉しい。また、韮崎店では、7月10日、11日の2日間に涼菓祭りを開催予定。手作り和菓子体験のほかさまざまなイベントを企画しているそうなので、この機会に生信玄餅とあわせて楽しんでみては?
(古屋江美子)
その名も「生信玄餅」。
信玄餅といえば、山梨を代表する銘菓のひとつ。山梨土産の定番でもあるが、その“生”バージョンがあったとは! いったい通常の信玄餅と何が違うだろうか?
商品を販売する金精軒の担当者に話をきいてみると、大きな特長は原料のもち米、「梨北米」(りほくまい)だという。梨北米とは日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で5年連続特Aを受賞しているや地元山梨の米。これを100%使っている。
どんな味なのか? 早速食べてみると、まず驚かされたのが餅のやわらかさ。さらに、口のなかにほんのり広がる餅の甘味も実に上品。なるほど、たしかに「極上」と謳うだけのことはある。
商品の発売は2009年8月だが、誕生のきっかけは2006年ごろ。なんでも当時、山梨県内の原料問屋や穀物問屋さんから、“地元のもち米を加工した菓子用の餅粉で信玄餅を作らないか”と話をもちかけられたのが始まりだとか。
「産地限定のお米で信玄餅が作れたらすごい! と思い、すぐに試してみました」
釜から出てくる蒸しあがった餅を見て、まず驚いたのがその白さだったそう。
「それまでも国産のもち米粉100%で作っていましたが、見た目が断然白いんです」
そのパーフェクトな見た目に惚れ込み、続いてレシピを検討。
砂糖を従来の半分に減らすことで、すっきりした甘みと穀物の旨みを感じる仕上がりを実現したという。
ちなみに“生”と名付けているのは、つきたての餅に近い風味だから。この風味を活かすため無添加で日持ち加工をしていない。それゆえ賞味期限が3日間と短く、販売しているのは毎日配送のある台ヶ原店・金精軒韮崎店、里の駅いちみや店の3店舗のみ。ただし、甲府市地場産業センターかいてらすや甲州信玄の会では、イベント時に特別販売することもあるそうだ。
基本的に3店舗でしか販売していないにもかかわらず、知名度はじわじわ高まっているようで、
「生信玄餅目当てで来る県外の方が日に日に増えています。ネットの口コミなどで知っていただいているようで、口コミのすごさを実感しています」
発送してほしいとの声も多いが、賞味期限が短いため難しいとのこと。
梨北米が高価なため、生信玄餅も4枚入り1パック500円(税込)と価格は高めだが、食べてみれば違いは明らか。3店舗には常に試食が用意してあるので、自分の舌で確かめられるのも嬉しい。また、韮崎店では、7月10日、11日の2日間に涼菓祭りを開催予定。手作り和菓子体験のほかさまざまなイベントを企画しているそうなので、この機会に生信玄餅とあわせて楽しんでみては?
(古屋江美子)
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