赤の郵便ポスト。白と黒のパトカー。黒と黄の踏み切り遮断機。
そんな固定観念を、これでブチ壊してしまいたい。ポルトガルの製紙メーカー「レノヴァ」が製作した『レノヴァ・トイレットロール』が、あまりにも色鮮やかなのだ。
画像を見ていただければわかるが、これは“黄のトイレットペーパー”。商品の公式サイトには「白いの、さらば。」なる大胆なコピーが踊っているのだから、こちらも襟を正さなければならない。
そこでレノヴァ社の日本正規代理店を務める「株式会社エストゥエス」に、トイレットペーパーが黄色いことの利点を伺ってみた。すると、
「機能性での良さはないです」
要するに、視覚面での楽しさに重きを置いた商品である。だからこそ、レストランやブティックなど、“雰囲気のいいお店”などが多く購入しているとのこと。
だが、これ以外にも日本のトイレットペーパーとの違いはある。
まず、ヨーロッパ製のトイレットペーパーは3枚重ねらしい。
また、同商品には香りがつけられている。その香りも、フレグランスメーカーと協力して作っており「白檀(お香)みたいな香りがする」という評価を獲得。しかも、使い始めの時期にはトイレ中に香りが充満するらしいのだ。
実は、この『レノヴァ・トイレットロール』のレパートリーは黄だけではない。過去にコネタでも取り上げたが、今までに、黒、赤、オレンジ、緑、ピンク、青、といったカラーたちが発売済み。
中でも“黒のトイレットペーパー”は“黒い飛行機”で有名な航空会社「スターフライヤー」の航空機やラウンジルームで1カ月間使用されるというコラボレーションが仕掛けられた。
2008年5月には、ピンクと青のトイレットペーパーが表参道ヒルズのトイレを占拠する「トイレジャック」なるコラボレーションも実施。
では、人気の程はどうなのか? ポルトガルでは第1弾として“黒”が2005年に発売されており、一年間で20万ロールを売り上げてみせる大ヒットぶり。いまや、本国ではメジャー級の知名度を誇っている。
だからこその新発売となった、今回の“黄”バージョン。日本では5月中旬より全国の雑貨店、インテリアショップ、同社のオンラインショップ「5.1AIRSHOP」等で販売される。
それにしても、黄色で拭いたらどんな気分になるのだろうか? 新境地を開拓してみたい。
(寺西ジャジューカ)