それは、ユニットバスにどっち向きに入るのかということ。横長のユニットバスは、右向きにも左向きにも入れる。「どっちでもいいじゃん!」と言われそうだが、物は正しい使い方をしてこそ快適。知らないと損することって実は多い。
友人達に聞いてみると、蛇口や排水口(いわゆる「ポッチ」)のある方を足側に、という意見が多かった。蛇口で背中をガリガリっと擦ると痛いからだ。
株式会社INAXに聞いた。
「一般的には、入浴した時にお尻の下に浴槽の排水口がこないように、排水口の位置が足側になるように設計しています。一般的に排水口は配管上、シャワーや蛇口が付いている方にありますので、『蛇口のある方を足側に』は結果的には正しいかと思います」
大方の意見は正解だったようだ。とここで、うちの浴槽を見てみた、排水口が浴槽左右の真ん中に付いているではないか。
「追い炊き機能がある場合、お湯が出てきて熱いですから、そちらを足側にするイメージです。手摺が斜めに付いている場合は、立ち上がりやすいように手摺の低い方を背中にします。しかし最近は、手摺は水平に付けることが多いのです」
なるほど。
「追い炊き機能を使っていなければ、どちら向きにも入れるわけです。親子で一緒に入る場合などを考えています」
旧タイプの浴槽は、蛇口やポッチに足を向けるのが正解。でも最近の浴槽は、一応、向きがあるものの、親子一緒に入ることなどを考えて、どっち向きに入ってもいいようになってきている。どうやら、こういうことのようだ。
こうして問題は解決。
(R&S)