冷蔵庫の中が乱れてくると、つい混在してしまうものがある。
それは“溶けるチーズ”と、溶けないタイプの“スライスチーズ”。
パッケージを見れば薄く書いているのだが、どっちも似たような形、似たような色合いだ。
外に出しておくと溶けるチーズの方がだらしなくなるため区別も付くのだが、冷えた状態ではわかりにくい。
違いといえばただ熱を加えると伸びるか伸びないか。
ではこのチーズ、具体的には何が違うのだろう。
このチーズたちを分類上、“プロセスチーズ”という。数種類のチーズを溶かして混ぜ合わせ、乳化させて作られたチーズのこと。
チーズを製造する会社に伺ってみると、見た目は同じだが、原料チーズが異なるのだそう。
溶けないタイプのスライスチーズはゴーダチーズ、チェダーチーズなど風味あるチーズを配合。こだわったのは、味の良さだ。
だからパンに挟んだりサラダに使うなど、チーズ自体を味わうレシピがおすすめ。
いっぽう溶けるチーズは熱を加えると、溶けて糸を引くように作られているため、よく伸びるモッツァレラチーズが主体。
パンに乗せて焼くなど糸引きを楽しむ料理がおすすめ。
ただそのかわり、味はスライスチーズに比べると単調で薄めなのだとか。
そのまま食べておいしいのは断然、溶けないタイプのスライスチーズだ。
もちろん溶けるタイプを「味が薄めで美味しい」と好む人もいるが、やはり溶けるタイプの本領発揮は熱を加えてこそ。
逆にスライスチーズはあまり溶けない。溶けるには溶けるのだが、糸を引くことはない。
この溶ける具合には、先ほどあげた、“乳化”が関係する。
種類の異なるチーズ、ただ合わせるだけでは成分が分離してしまう。そこで乳化剤を加えるのだが、その乳化剤を強めにすると糸を引かず、弱めにすれば糸を引くようになるのだとか。これを微妙に調整すると非常に糸を引くものから、パンに入れて焼いても溶けずに形が残るものまで自由に作れるそう。
ぜひ一度、限界まで糸を引くチーズを作ってほしいものだ。
そんな二種類のチーズだが、味だけでなく賞味期限も若干ことなる。
通常のスライスチーズが270日前後。
普段はあまり気にすることもないふたつのチーズ。たまには味の違いなどを食べ比べてみては。
(のなかなおみ)
それは“溶けるチーズ”と、溶けないタイプの“スライスチーズ”。
パッケージを見れば薄く書いているのだが、どっちも似たような形、似たような色合いだ。
外に出しておくと溶けるチーズの方がだらしなくなるため区別も付くのだが、冷えた状態ではわかりにくい。
違いといえばただ熱を加えると伸びるか伸びないか。
ではこのチーズ、具体的には何が違うのだろう。
このチーズたちを分類上、“プロセスチーズ”という。数種類のチーズを溶かして混ぜ合わせ、乳化させて作られたチーズのこと。
チーズを製造する会社に伺ってみると、見た目は同じだが、原料チーズが異なるのだそう。
溶けないタイプのスライスチーズはゴーダチーズ、チェダーチーズなど風味あるチーズを配合。こだわったのは、味の良さだ。
だからパンに挟んだりサラダに使うなど、チーズ自体を味わうレシピがおすすめ。
いっぽう溶けるチーズは熱を加えると、溶けて糸を引くように作られているため、よく伸びるモッツァレラチーズが主体。
パンに乗せて焼くなど糸引きを楽しむ料理がおすすめ。
ただそのかわり、味はスライスチーズに比べると単調で薄めなのだとか。
そのまま食べておいしいのは断然、溶けないタイプのスライスチーズだ。
もちろん溶けるタイプを「味が薄めで美味しい」と好む人もいるが、やはり溶けるタイプの本領発揮は熱を加えてこそ。
逆にスライスチーズはあまり溶けない。溶けるには溶けるのだが、糸を引くことはない。
この溶ける具合には、先ほどあげた、“乳化”が関係する。
種類の異なるチーズ、ただ合わせるだけでは成分が分離してしまう。そこで乳化剤を加えるのだが、その乳化剤を強めにすると糸を引かず、弱めにすれば糸を引くようになるのだとか。これを微妙に調整すると非常に糸を引くものから、パンに入れて焼いても溶けずに形が残るものまで自由に作れるそう。
ぜひ一度、限界まで糸を引くチーズを作ってほしいものだ。
そんな二種類のチーズだが、味だけでなく賞味期限も若干ことなる。
通常のスライスチーズが270日前後。
溶けるチーズは210日前後と、溶けないタイプのものが少しだけ長め。
普段はあまり気にすることもないふたつのチーズ。たまには味の違いなどを食べ比べてみては。
(のなかなおみ)
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