そこまでいわれて試さないではゾンビ愛好家の名がすたる。
二日後に届いた。白眼を向いて血を流す顔色の悪いアフロのゾンビがうなり声を上げているイラストに、どろっと溶けた青い文字で「ゾンビ肉ジャーキー」とある。ホンモノだ!スーパーで売ってたビーフジャーキーの包装は手が切れそうに硬質なプラスチックだが、ゾンビ肉ジャーキーはもっと薄くて柔かくて確かにおもちゃっぽい。期待と不安を高めつつ、封を開けて逆さにすると、やや小振りなかたまりがころがり出てきて、同時に粉が散る。
青い。
前もって聞いてたいたが、実際に見るとやはりインパクトがある。ブルーハワイ、ブルーレイ、「アバター」の人達、青にはどこか未来っぽいイメージがあるが、青い肉を見ると理由が分かる。不自然だからだ。ただ、くさった肉というよりも内側からみなぎるように青々としていて、ゾンビの肉にしては元気いっぱいすぎるのではないか?と思った。
一切れをつまみあげる。
ジョークグッズとしてはもっとボーダーラインな味を期待する人もいるかもしれない。「なんだ、普通においしいな」とか言われそう。その場合は「ところで『サバイバル・オブ・ザ・デッド』って映画で観たけど、ゾンビを食べた人もゾンビになるんだって」などとフォローを入れて、名前に似合った後味を残してもらうようにしたい。(tk_zombie)