暦の上ではもう秋。行楽シーズン本番ともなれば、各地でユニークなイベントが目白押しだが、今年はちょっと気分を変えて、世界大会に出場してみるというのはどうだろう?

世界大会なんて聞くと、かなり大それた感じがするが、人種・性別問わず、誰でも参加できる気軽なもの。
それが、まもなく山梨県で開催される「甲州ぶどう皮飛ばし世界大会」だ。

基本ルールは、「自らの口で吐く息を利用して皮を前方に拭きだし、その到着点までの飛距離を競うこととする」といたってシンプル。ポイントは甲州市産の甲州種のぶどうを使っていることだ。ほかにも、「ぶどうの皮を吹き出す回数は2回まで」「ぶどうの果肉は、吹き飛ばす前に十分味わわなければならない」など細かいルールはいくつかあるが、特別な用意も事前の申し込みも不要。

同大会は山梨県の社団法人甲州青年会議所が企画しており、2008年にスタートしたもの。すでに過去2回実施され、残念ながら昨年は新型インフルエンザの影響で中止だったが、今年は待望の再開が決まった。


実は私自身、2年前の記念すべき第1回大会に参加している。参加者は200名以上と多く、なかには皮でなく間違えて実を飛ばしてしまう人がいたり、大きくコースを外して観客の方へ皮が飛んでくるハプニングなどもあり、会場は大盛り上がり。予想以上の面白さだった。

ちなみに記録の方は1m73cmと振るわず、「ぶどうの扱いに慣れていない感じがした」と同行者からも厳しいコメント。同行者の記録は、2m75cm(女)、4m26cm(男)であったが、参加者のなかには7mとか9mなんて距離を飛ばす人もいてビックリ。参考までに、現在の世界記録は第2回大会の9m50cmだという。


今年の開催スケジュールだが、まず10月2日の甲州市かつぬまぶどうまつり(場所/勝沼中央公園広場)、そして11/14の「甲州元気祭り」(場所/勝沼ぶどうの丘)にて。いずれも祭りのイベントのひとつとしておこなわれる。参加者全員に記録証、優勝者には賞状が授与され、上位者には賞品も出る予定とのこと。また、歴代最高記録が出た場合は、コースレコードとして記録されるそう。

どちらも山梨のワインやグルメも堪能でき、お祭り自体も楽しい。ぜひ、この秋は山梨で世界記録に挑戦してみては。

(古屋江美子)