水をこぼしてマウスを壊してしまった人はいないか。また、少ないとは思うが水の中にマウスを落としてしまった人は?
一般的に水に濡れると壊れやすいのがデジタル家電だが、中には水に強いものもある。
そこで今回は、防水マウスの実力を紹介しよう。

マウスには基本的に、左右クリックボタン、スクロールホイール、そして裏面には光学センサーがある。水をこぼしたり水没させるとこれらのパーツの周辺から水が内部に浸入して壊れるわけだ。ところが、『防水マウス 400-MA025』(サンワサプライ販売)はちょっとした工夫が施されている。

ボタンやホイールの上をシリコンカバーで覆っているのだ。これにより、たとえば、コーヒーをこぼしてしまっても大丈夫。
さらに、防水だけでなくアルコール消毒も可能となるので、工場や学校など不特定の人が使用することが多いマウスの表面の汚れをキレイに拭き取れる。

ならば、水没させても大丈夫だろうか。試しに、水を張った洗面器に『防水マウス』を入れてみた。洗面器から出したのち、パソコンにつないでみると、
「ポインターが動いた!」
さすが防水仕様、水没したくらいでは壊れなかった。

ではつぎに、水没した状態のままパソコンにつなぎ、ポインターを動かせるかやってみた。すると、中でマウス本体を動かしても、ポインターはほとんど動かなかった。
残念な結果である。やはり、洗面器の底とマウスの間に水が介在した状態では、スキャナーがうまく距離を計測できないからだろう。

とはいえ、今回の実験で水没しても壊れなかったのはお見事。このマウスなら、安心してお茶を飲みながら作業できる。さらに、『防水キーボード SKB-BS1BK』も揃えれば、パソコンでの入力の際に水を恐れる必要はまったくなくなる。ただし、パソコンに接続するUSBコネクタ部は防水仕様ではないので、要注意。


基本的にお茶をよくこぼすおっちょこちょいな性格のパソコンユーザーに、そして、清潔好きな人にもお勧めです。
(羽石竜示)