先日、世田谷の駒沢公園で行われた「エア湯切り選手権」が話題となっていた。

ラーメンのめんの「湯切り」を、素人などが湯切りざるも使わずにマネするというユニークなものだが、これを見て、「そうきたか!」と思わず膝を打ちそうになってしまったことがある。

この「湯切り」、なぜか女性たちに非常に人気があるのだ。

というのも、とある取材で女性たちが集まる場や、座談会などで、何度か「男性の好きなかっこう・仕草」などが話題となり、毎度圧倒的な支持を集めていたのが、「ラーメン屋の男性」だったのだ。

理由の一つとして挙げられたのは、以前、コネタでも取り上げた、ラーメン屋さんなどが頭に巻いている「ガテンタオル」の存在である。
さらに、「黒Tシャツ」も良いらしく、これらを1セットのコスチュームとして推す、こんな意見があった。
「ラーメン屋さんは、黒Tシャツ&頭に巻いたタオルのせいで、カッコよく見えてしまうんだと思う。普段着のときに見たら、全然好みじゃなかったなんてこともある」(20代女性)

また、一般のデスクワークの人などに比べ、「目の前で仕事をしている姿が見られるから良い」という声も多数あり、こんな指摘も。
「目の前で調理する姿が見られるだけでなく、 やっぱりうつむいて仕事をしているから、角度的にりりしく見えのでは?」(30代女性)

そして、そんなラーメン屋の男性が最も輝く瞬間として、様々な女性から挙がってきたのは、こんな声だった。
「茹でためんの湯切りをするとき、いいよね~。サッて湯切りするときの素早い動き、腕の筋肉がたまらない!」(30代女性)
「わき目もふらず、真剣な顔で麺の湯切りをするとき、思わず『カッコいい……』と見とれてしまう」(30代女性)

ところで、ちょっと不思議なのは、麺打ちから自前でやっている職人が多い「そば職人」「うどん職人」よりも、ラーメン屋さんのほうがなぜか女性に人気があるということ。やっぱりコスチュームの違いがどうしてもあるのだろうか。
そして、ラーメン屋さんのほうが、ほどほどの「夜」の空気があって良いのだろうか。
そういえば、「料理のできる男性が好き」なんて言う女性も多いけれど……。


どうせならこれからは「めんの湯切り」、やっておきますか。
(田幸和歌子)
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