そして、今度もスゴい。
納豆だけに、腐らせたりして作るのだろうか? 色々わからないことだらけなので、まずはこのキットを販売するに至った経緯を、同社に伺ってみた。
「私自身が小学校の時に自由研究として行った経験をもとに、4年前に食育教材の納豆キットを開発しました。その時にあわせて、大人向けの家庭用『手作り納豆キット』の発売も開始したんです」(同社・村井さん)
今回紹介するのは、家庭用キットの方。
このキットに含まれているのは、納豆用小粒大豆、納豆菌、温度計、納豆容器、保温箱など。コレらを使い、どのようにしたら納豆は出来上がっていくのだろうか?
「簡単に言えば、大豆を蒸して納豆菌を植えていただき、適切な温度で発酵すれば出来上がりです。準備も含め4日ほどで出来上がります」(村井さん)
4日間! あまりにも手軽で、時間に余裕がない社会人でも楽しめそう。
そういえば、このキットは“大人向け”とのこと。実際、大人の方がよく購入する商品なのだろうか?
「年齢は20代から上は70代まで幅広く購入いただいていますが、ボリュームゾーンとしては50代前後の方が多いように感じています。ただ、もっと若い方にもチャレンジしていただきたいなと思っています」(村井さん)
ちなみに、この納豆キットを楽しんだ方々からの反響について。
「家庭で作られる方が多いようで、一家の共通の話題になっているように感じられます。
気軽に楽しめる理由が、もう1つある。納豆作りに励んでいるとき。もし、わからないことにブチ当たったとしたら……。そんな時は、同社の問い合わせフォームから質問を送ると、ご教授いただけるという。どこまで、人付き合いがいいのだろうか。
この『手作り納豆キット』が気になる方は、同社のホームページより購入することができる。価格は、3,150円(税込み)。
「文化的側面として、日本の伝統的な発酵食品に対して親しんでいただくとともに、理科的側面として、発酵食品における微生物の働きについて理解を深めていただける一助になればと思っています」(村井さん)
不精の私とすれば、自給自足どころか自炊でさえ程遠い食生活なのだが、ここに来て“食”ならびに“微生物の動き”にまで造旨を深める時が来たのだろうか。
(寺西ジャジューカ)