大阪人にとってのソウルフード、甘辛しょうゆ味のおせんべい『満月ポン』。関西出身の私は長年これを国民的なおやつだと思い込んでおり、東京生まれ東京育ちの友人に「へっ? なにそれ」と言われ、実は関西圏を中心に、四国や九州などにしかあまり知られていないローカルフードだと知って驚愕した覚えがある(同様の存在に『おにぎりせんべい』があり)。


『満月ポン』は淡白なしょうゆ味が特徴なのだが、久しぶりにサイトにアクセスしてみたところ、ネット限定でしょうゆ濃度を1.5倍にupした『濃い~味』というのが登場していた。これは見逃せない! ということでさっそく松岡製菓さんにお話を伺ってみたところ、2009年2月に販売開始した商品とのこと。

「最初はプレゼント用として作っていたんですが、大変好評なのでネット限定の商品として販売することになりました。以前から『濃い~バージョンをつくってほしい』というご要望をお客様から数多くいただいていたこともありまして、販売直後は『待ってました!』というお声が多かったですね。ふつうの『満月ポン』になじみがないはずの、東京や北海道といった地域からの御注文も多いんですよ」とのこと。

なお、『満月ポン』は特製しょうゆを霧状に吹き付けることで味をつけているのだが、ふつうの『満月ポン』が約11秒間吹き付けるのに対し、『濃い~味』は16秒間吹き付けているという。


「『満月ポン』はおしょうゆの色むらがあるのが特徴で、均一に吹き付けるのはなかなか難しいのですが、秒数を長くすることで濃い~味にすることができました」

とのことで、うーむ……この「5秒の味の差」、ファンなら一度は食べ比べてみるべきかも。なお、この『濃い~味』は今後もスーパーやコンビニなどの店舗で販売する予定はないそうなので、ちょいレアな手みやげや差し入れとしても喜ばれそうだ。

子どもの頃のお正月といえば、こたつに入ってテレビを見ながらお茶を入れて、みかんと『満月ポン』を食べるのが定番だったな~としみじみ。折しも、来年はうさぎ年! サイトには、『満月ポン』のキャラクターであるうさぎの“ポンちゃん”のぬいぐるみと、『満月ポン』がセットになった魅惑のセットなどもあるので要チェックだ。
(まめこ)