最近流行のネットブックに代表される携帯ミニPCのネックは、何といってもモニターのサイズであろう。10インチ前後のモニターでは、たとえば、大きめの写真などが貼ってあるページは断片的にしか見られない。
これはとても悲しいことだ。そこで、小さいモニターを使っているPCユーザーのために、簡単に画面を大きくするアイテムを紹介したい。

前回、「PCのモニターをもう1台増やすコツとは?」で説明したように、モニターを増やすことで画面を大きくできるわけだが、そのためには専用の映像出力端子が複数必要だった。ところが、小さいデスクトップPCだとこの出力端子が1個、またネットブックのようなミニノートではゼロということもある。で、そういうPCには、USBを映像出力端子に変換するアダプターを使えばいいわけだ。

だが、ビデオカードの増設も、変換アダプター取り付けもせずに、モニターを増やせる超簡単アイテムがある。
それが、15.6型サブ液晶ディスプレイ『GH-USD16K』(グリーンハウス)だ。これ、なんと直接USBで接続できるモニター。つまり、近年登場した「USBサブモニター」の一種だ。しかし、これまでのサブモニターは7インチくらいがせいぜいの大きさ。なので、メーラーやウェブ動画などのような小さい画面でも十分閲覧オッケーのアプリケーション専用に使われていた。

「7インチのサブモニターはコンパクトでデスク上のスペースをとらないというメリットがありますが、用途に制限がありました。
で、今回の製品は15.6インチで解像度1366×768ドット対応にしたことで作業効率が高まり、用途が格段に広がります」(グリーンハウス)
電源をコンセントにつなぐことなく、USBケーブル一本で接続できるうえ、本体重量は1.2キロとモバイルPC並。しかも、スタンドを折りたたんで持ち運べる。ノートPCのような「モバイルモニター」という感じだ。

カバンからサッと取り出して、ネットブックに取り付ければたちまち画面が15.6インチ分大きくなる。作業が効率的になるだけでなく、自分はメイン画面で作業しながら、サブモニターを相手に向けることで、各種データをプレゼンすることもできる。さらに、最大6台まで同時接続できるので、オフィスや学校の現場で大画面表示で多くの人にまとめて資料・映像を閲覧させるのにも使える。


ただし、同製品はあくまでサブモニター。3Dに代表されるような負荷の大きい表示には向かない。また、複数台を同時に接続すると、高性能なCPU搭載のパソコンが必要になるので、用途や自分のPCのスペックを確認してから使ってもらいたい。

用途はいろいろ。あなたも、モニターを持ち歩こう!?
(羽石竜示)