「ちょんまげぷりん」は、荒木源著作の小説を原作とし、中村義洋を監督、映画初出演の錦戸亮を主演に迎え昨年7月に公開された映画。今年2月9日に待望のDVDが発売された。ホワイトデーを目前に控えた今だからこそ、男性にも女性にも是非見てほしい一本だ。
錦戸亮演じる木島安兵衛は、江戸時代から現代にタイムスリップしてきたお侍。偶然出会ったシングルマザーの遊佐ひろ子(ともさかりえ)と、その息子の友也(鈴木福)のふたりと一緒に暮らし始める。働くひろ子を支えるため、主夫として家事をこなしながらもお菓子づくりに目覚め、才能を発揮していく安兵衛。お侍がパティシエに?3人は家族になるのか?お侍の安兵衛は、このまま現代で生き続けるのか?
筆者の私は昨年夏、恵比寿ガーデンシネマで鑑賞済。設定は謎だし、亮ちゃんのお侍言葉や所作はなんだかハラハラするなぁなんて序盤は気が散っていたりもした。しかし、電話着信音に驚き日本刀を取り出してしまったりする「現代とお侍」のミスマッチに笑ったり、息子の送り迎えで残業のできないひろ子に向けられた冷やかな職場の目にはがゆくなったり、笑いと涙の波がどんどんやってくる。気づけばこの作品に心を鷲掴みにされ、DVDを購入するほどのファンになっていたのです。心鷲掴みポイントはやはり、安兵衛さんの筋の通った男らしさ、そして家族の絆、それに、辻調グループ校スタッフの皆さんが体調を崩してまで制作や監修に協力したという、美しいスイーツの数々!
来る3月14日はホワイトデー。ここで是非! 男性は、安兵衛さんのごとく、手作りスイーツをプレゼントして女性の心を鷲掴みにしてみてはいかがでしょうか。
そこで今回、劇中見事な主夫業とお菓子づくりを披露した安兵衛さんに、いちばんの得意菓子であるプリンの材料・コツを教えてもらいます。安兵衛さん、バトンタッチ!
ドドンッ(太鼓の音)。木島安兵衛、直参でござる。文政9年からタイムスリップして参った。さっそく、材料とコツを伝授するでござる。
材料(6~7個分)
<カラメル>
グラニュー糖 100g
水 30cc
<プリン生地>
牛乳 400cc
全卵 2個
卵黄 2個
グラニュー糖 80g
バニラエッセンス 適量
(レシピ協力:辻調グループ校)
<安兵衛さんのコツ>
生地の混ぜ方……「生地は、静かに混ぜあわせるべし」
生地の裏ごし……「焼きあがりてのち、気の泡にて、口当たりなめらかならざるをふせがんためなり」
カラメルソース……「色が鳶色に変わると、じっ……と我慢し、煙があがり焦げるまで、待つべし」
卵を多めに使用すれば、高熱の友也も元気になった「滋養のつくプリン」、そして牛乳を豆乳に変えれば、映画ラストに登場した「江戸埠凛」の完成なり。何? 材料とコツだけでは作れないと申すか? それは、「ちょんまげプリン」の初回限定版DVDを入手する他ないでござる。初回限定版特典「未公開!安兵衛流すいーつ作りでござる」に、拙者のプリンづくりの様子を収録しており申すゆえ。おまけに「いちごのショートケーキ」「モンブラン」「ミルフイユ」「ガトー・ショコラ」の作業工程までも披露しているでござるよ。(上記プリンのコツは実際の安兵衛ナレーションより)。
ちなみにすでに相手方と生活を共にしておる者は、その相手方の目の前で菓子作りを披露し、さりげなく腕筋・額の汗でアピールするが良策なり。ドドンッ。
筆者です。安兵衛さんありがとうございまいした!「ちょんまげぷりん」をチェックすれば、安兵衛さんを通じてスイーツ男子の素敵さにきっと気づくことができますよ!そして余談ですが、「撮影後はスタッフで美味しくいただきました」の図が、実際にメイキング映像に収録されている(みんなでケーキをモリモリ食べている)のも好感が持てる作品です!(夏トマト)